継承権を巡って対決しますが姉に譲ります
七夕奈々
プロローグ
継承権争い…それはある日、突然行われることとなった。
「ルシラ姉様」
「あらあら!ラファちゃん!今日も可愛いわ♡素敵ね♡どこか行くの?」
「父様に呼ばれて」
「あら!私もよ!一緒に行きましょ♡」
仲の良い姉妹が対立関係になるなど城中の誰一人とて思わなかっただろう。魔族の2人は魔王の娘なだけあり両者とも魔力の質もよく、それだけでなく勤勉で、与えられる教育を素直に受けていたが、特に優秀なのは妹だったため妹ラファが次期魔王だと囁かれていた。ここ魔族の国であるアンガノフでは魔王継承権優先順位は存在しない。血筋の中で特に資質があるものが魔王として君臨する。だからこそ争いが起こることは多々あったが実力がものを言うため、血生臭いことになることは少なかった。
そして、現魔王である2人の父は迷っていた。権力を欲することなく平和に生きてる娘たちは自分の後を継ぐ気は今のところなく、どちらかを選ぶにしても2人とも足りない部分がある。だからこの決断をした。
「今日から2人には魔王継承権を巡って対決してもらう!」
「はぁ?」「あら」
これは姉妹が魔王継承権を得るために争う物語である。
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