第9話 睡眠
ずっとこのままでいたい....。
葉を焼き楽しむ童、落葉広葉樹が燃え尽きるのに気付かずに遊んでる。
半月の明け方に、濃い霧が紫雲を覆い...と幻想的かつ非日常な体験をした僕は、橋の上で寝ていた事に気付く。
辺りを見渡すと 誰もいない、車も通っていない、
鳥の鳴き声さえも聞こえない孤独な世界。
僕が思う世界とは違った僕は、夢を覚まそうと思う意欲が強く、
橋から川に飛び込んでみようという決意も強く、
飛び込む覚悟が弱い僕。
「信濃川は浅い、飛び込めば目が覚める」と思った僕は、
何の迷いもなく、身体に身を任せ、瞼を閉じ、両手を広げ、
孤独な世界の空気を吸い、呼吸を止め、つま先を上げ、
重心がかかとに集まり、不安定な状態でゆっくりと落ちていく。
その情景を泣きながら眺める如月。
誰かに困ってもらいながらも救けてくれる人が欲しかった、
たった それだけの事で川に飛び込んだ僕。
強い衝撃で波が八回打つ。
沈んだ僕の心拍数と脳波が異常に一致!
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