短歌現代2001年4月号特選

山名康郎選

お互いに下げた頭をくっつけて挨拶をする皇帝ペンギン


二十二歳の若い作者の発想が面白い。動物園へ行ったとき、皇帝ペンギンがちょこちょこ歩いてきて、頭をくっつけ合い、ぴょこんと下げる。愛嬌のある仕草だ。動きを巧みに捉えている。小主観を交えず実際の光景だけを述べ、皇帝ペンギンのユーモラスな姿をリアルに表現してユニーク。

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