或る男の記錄
たぬきん
第1話
ー記錄サレシ或ル文學者ノ演說ノ一部 (西曆3043年)
「..さてどうすれば、面白い小說を書くことができるのだらうか。
僕が學生時代の時もそんなことばかり考へてゐた。
なるほど、文章を書くと云ふとは難しい。
かつて、師が喝破したようのに「文章といふものは、1つのフォオム」だ。
自分が今考へてゐることを、文字に變換する。
此過程で、諸君ー※さて、俺は今「諸君」なんて言葉を使つたが一體誰のことだらう、俺に耳を傾けてくれる相手なんて嘗ていたゞらうかー
は自分の氣持ちが正確な文字になつてくれないといふ、もどかしさを感じる。
長々とつまらん話をして申し譯ない。
結論。文章は一種の技術だ。僕みたいに愚癡なんか言つてないで、鍛鍊せねばならんよ。」
※餘ガ加筆セシ部分也。
或る男の記錄 たぬきん @hide666
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