第5話
考えるだけでは埒が明かないので、一先ず一度大きめの世界を構築して問題点を取りあえずの完成品を見る事で洗い出す事にする。そして幾つか出ていた案を細かいエリア分けしながら実装していた所で乱入者が出て来た。……まあ、アレだ。どうやら世界を構築した際に偶然何らかの形で個体も出来上がってしまったらしい。そいつは巨大な炎の身体をしている炎狼、……いや、熱や炎以外も放出して居る。……放出されている物を鑑みるなら、そいつの事は太陽狼と呼称すべきだろうか。とにもかくにも膨大なエネルギーの塊だ。……まあ、あくまでもその世界の中では、だが。宇宙規模の戦いをするのでも無ければ即座に攻撃が届くような物を大量に積んでやがる。電磁波、磁場波、粒子線、粒子、エトセトラ。まあ、つまり、それを一言で言えば太陽嵐。もっともそれらは大気圏や磁気圏オゾン層等や大気の中の粒子等で大半は防げる物だ。うん。対策自体は有る、が……まあ、それを見てから回避余裕でしたとするにはそれこそ相対速度で有ろうが何だろうが実質的に光速クラス以上の速度で動けないと無理がある。但し、対策自体は有るので、対策ガン積みしてから戦えばそれで済む話では有る。これだけだとゲームで考えるなら事前に対策装備ガン積みで戦えば終わる様にしか見えないね……まあ、他に何が出来ようが関係無いし、個人単位でオゾン層とか大気圏とか個人単位で用意しろと言う事だが、相手が実際の太陽では無いので規模的には其処迄出なくても良い……のかね?取り敢えずそいつの周りを今挙げた物等で包み、圧縮していき軽く処理した。……まあ、アレだな。そもそも此方が世界の外に居るせいで相手の攻撃が幾ら光速だろうがそもそも世界を超える攻撃が出来ない故に見てから普通に対応されている。……まあ、太陽の化身とかもまともに相手に出来る様に成らないとね……今回の場合は只単に前提条件上相手の攻撃が此方に届かなかっただけなのだしね……。と、それはいいや。それより実験だ、実験。
☩
そして幾つかの世界を創り比較検証する。
パターン一、世界全てを特殊エネルギーのアンチエネルギーで満たす。
それで全ての特殊エネルギーを消せる前提なら、前提として魔法や異能等に一切頼らない物理のみの特化型以外は無力化が可能。
問題点としては、魔法や異能を使って魔法や異能が無い場所を確保すると言うコンセプトな為、魔法や異能で便利に成った物が全て元通りに成るので、利便性を失う。後、その消すエネルギーで消し切れない物を扱える格上が出た場合、そいつだけが特殊な力を使える環境に成る為、むしろ特殊な力を排除する仕組みが有る事で自分側だけが魔法や異能とかを対抗に使えなくなる。
パターン二、全ての魔法や異能等の特殊な力に対して世界の仕組みとして僅かなタスク追加を行い、不都合な物はそのタスク部分で強制的に失敗させる事で防犯を行う。そのタスク追加を行わない場合、大幅なデバフやデメリットをそれで起きる現象や実行者に強制的に付与する。
問題点としては、誰かにデメリット避けの手段を構築されると、そいつらだけが他の奴が戦闘時に一律加えられて居るタスクの分だけ有利な状態に成る。つまり、ルール違反した方が戦闘をやる上では加えたタスクの分だけ他の皆より強く成る為、デメリット避けの為の手段は徹底的に全て潰す必要が有るから、構築後の管理はかなり大変と思われる。
パターン三、一律で全員特殊な力を使えなくして、全員に此方が管理可能な代わりの力を与える。
問題点としては、そもそもその話の前提と成る全員の力を潰す奴が全部に渡り最強で無いと全員の特殊な力を潰し切れない為、最強じゃ無いと強制的には実現は不可能。
パターン四、全ての特殊な力を自前の世界を介して管理出来る物に変える事で管理する。
問題点としては、世界の変換の力を超える敵が出た場合に、それだけに付いては管理が不可能になる。
さて、やるならパターン二か四。ちなみに三に付いてもヴィシュヌ様を頼れば一応は不可能では無いが、前提と成る契約上ヴィシュヌ様に頼る前提でやるのは不味いので、一先ずパターン四で行こう。それに於いて問題と成る管理不可能検案とかが起きるなら最悪ヴィシュヌ様に最悪頼れば良く、それ以下の時には世界内で起きる全てを管理可能。まあ、システム組んである程度自動化をするけど、不正潰しに定期メンテはし無いといけないな。そして更に実験を続けて居ると、其処に転移か転送かで美女が飛ばされて来たのだが、そいつの周りが尽く旱魃が起きている。……アレか水に対するガンメタ仕様の邪神か。……うーん。そうだな、普通水の化身なり何なりなのだし旱魃で全部消し飛ばしてしまえば良いと成る。それは解る。何せそいつは只居るだけで自動に辺りに旱魃が起きて居る。此方が水を媒体として身体を構成して居たり攻撃したりするなら、その水を徹底的に潰す奴をぶつければ良いと言うロジックで有るのだろう……が、うん、そもそも水属性の攻撃しか出来ませんなんて言った覚えは無い。とは言え、創造主としての力に頼らないならそれらをする上で水を使う奴だとかなり遠隔からの攻撃には成る。旱魃を起こす手法が仮に膨大な熱だとして、無限熱源と言うのでも無ければ一先ず、水を蒸発から戻すのをやり、それをまた蒸発させる。つまり、汗の蒸発とか打ち水の原理をひたすら同じ水だけで行う訳だが、熱源が無限でも無ければ前提条件上押し負ける道理はない……いや、実際な話、創造主としての力を得て迄、敢えて水の力で勝とうと言うのはアレだとは思う。まあ、旱魃を起こす力が無制限で無尽蔵とか水が要る生物の近くじゃ傍迷惑にも程が有るからな。だから、自動発動と言うなら何らかの形で制限が有るはずだ。……いや、もしそうじゃないと言うなら最早通常生物との日常生活かなぐり捨てている構築に成る。だからひたすらに熱源を潰して、潰して、潰すとそいつの熱源は尽きた。よし捕縛するとしよう。そして捕まえて話を聞いていると、なんか元の世界側のシステムがいきなり何らかの理由で崩壊した。なにこの急展開……と言いたくなる所だが、理由はともかくとして、システムから生まれた奴らが要らないと考える敵対者からすればそれをすれば解決出来る事は多い。今回の場合の問題点としては、それをやる力が完璧な物では無かった為(完璧な物が出来るならそもそも只のゴリ押しで全てを解決出来るだろうから前提条件上仕方ない事では有るが)、ある程度以下の奴しか消えてない事と、それ故に消えた奴等を大抵復活させる事が十分可能な状態で有る事。……まあ、うん、アレだな。全部消せていたらそれで終わる話だったのだろうが、結果的には強い奴を如何にかする為に弱い能力持ちの奴等を大量に引き込み、数の暴力で倒す……と言う展開が今回大勢の復活をさせた側の奴以外が絶望的に成った。まあ、アレだ。この状況はゲームで考えるなら、此方を粗方殲滅されたが、そいつらの復活をさせられる奴等は殆ど殺されなかった、だ。そもそも俺は別の世界に居たから世界を超えられる攻撃でなければ完遂不可能なタイミングだったのも有るけども、まあ、手法はともかくとして、全殺しを例外なく完遂出来る実力が有るなら、そもそもシステムに依る被害よりも恩恵の方が大きい立場だろうし、システムを壊さなくても不自由なく立ち回れそうと言うのが何とも言えない所では有る。ま、システム関連の何かに過去にしてやられたので、それが出来るほど力を付けましたパターンなら恩恵が幾ら大きかろうがそんなの関係無いだろうけど。……それにそもそもの話としてシステムを壊したからとシステムと関係無い外敵が消える訳じゃない。故にシステム関連の恩恵を少しでも受けている側がそれをやったなら偶発的や短絡的な物で無ければ自分含めて全員死ね、的な思考でされたであろう事は想像に難くない。ま、外敵がやったなら只の敵の前提崩しでしか無いからされても全然不思議では無いがね。まあ、それは良い、が、うん、なんか記録を見る限り、軍事演習を装って過剰に兵力を集結させて居た所の処遇はどうしよう?……いや、結果的にはただ単に実弾演習に兵力を過剰に集結させて居ただけでは有る。タイミング的にシステム関連がそのまま壊れて居たらそのまま挙兵しても良いくらいに戦力が集まって居ただけでしか無く、実際に事実として戦争を起こした訳では無いし、宣戦布告された訳でも無い。だが、事が起きる前に過剰な戦力の事前集結が行なわれていたのがタイミング的に最悪なのだ。だがこれだけでは結果的には失敗した物が成功して居たらどうなって居たか解らないと言うだけでしか無い。だからそれだけで其処の国を明確に糾弾するには無理が有る……の、だが、一先ず秘密裏に監視でも付けて置くか。それに例えば怪しい動きをして居る奴が居たので事が起きそうな時に兵力を事前に集めて居ただけだった場合アレなのだしね。ま、良い、世界の完成を急ごう。
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