第4話ホルモン焼きの話

皆さん「じゃりン子チエ」と言う漫画をご存じだろうか。小学生のチエちゃんがホルモン焼きの店を切り盛りすると言う今では有り得ないストーリーなのだが、ホルモンを焼く。きちんと焼く。しかし多くはもっと適当である。串に刺したホルモンを乱暴に鉄板にぶちまけ、小手でひっくり返しながら適当に焼く。私の記憶では一本三十円、ハツは四十円だった。昼間から酒を出し、ビールケースで作ったテーブルと椅子がある。夏は扇風機、冬はストーブがあった。


学校が終わり、小遣いの百円を握りしめてホルモン焼きを食べに行く。明るい内から酒を飲んでいるおっちゃんが居る。たまにおっちゃんが奢ってくれる。瓶ビールを注いであげるとおっちゃんは喜んだ。


今ではこんな光景を見かけない今の大阪では西成だろうか?コロナ禍で閉店しているだろうか。しかし大阪人でも西成はディープスポットだ。行く人は自己責任で。

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