冒険者試験-2

 そこに天井はなく、上を見上げると綺麗な青空に白い雲が浮かんでいた。

 地面には青々とした芝生が生えており、肌を撫でるような心地よい風が吹いている。


 直径100mはあると思われる広々とした空間に、ガッツが木剣を手に持って立っていた。

 ガッツはこちらに気づいて、芝生を踏み締めながら近づいてくる。


「お、来たな。それじゃあ早速だが試験を始めるとしよう。そこにある武器の中から好きなものを選んでくれ」


 そう言ってガッツが視線を向けた先には、剣や弓、槍などが無造作に置かれていた。武器とは言っても安全を考慮したものとなっている。


「俺は弓にするつもりだけど、ケモ丸は何にするの?」


 こびとんはもう既に使う武器は決まっているらしく、ケモ丸にそう聞いた。


「そうだな……」


 ケモ丸はそこに置いてある武器を見て少し考えると、樽の中に置かれている木剣を手に取る。


「こいつにしよう」

「へぇ、ケモ丸って剣使えるんだ」

「いや、剣は使ったことは無いが、刀なら前に使っていた」

「なるほどね。ツキミは何にするの?」

「俺はそうだなぁ……」


 ツキミは武器を見ながらしばらく悩むと、ケモ丸と同様に木剣を手に取った。


「……どれも使ったことないし、これにしようかな。この中だと多分、1番まともに使える気がするし」

「そっか」

「そう言うこびとんは何にするんだ?」

「俺はねぇ〜」


 こびとんはニコニコしながら、弓矢を手に取る。


「そう言えばお前さん、あの森の中にいた時、どこからか弓を出しておったな」

「あー、なんか光の粒が集まって出来てたよね」

「凄いでしょ?」

「あれも精霊術というものなのか?」

「まぁ、そうだね」

「ほぉ……魔法もだが、精霊術とやらも便利そうだな」

「いやいや、流石に魔法ほど便利じゃないよ。変な空間に物をしまったりなんて出来ないし」


 なるほど、つまりこびとんが森の中で見せた弓はどこかに収納していたのでは無く、現出させたということか。

 こびとんの話を聞いて、ケモ丸はそう解釈する。


「どうやら、3人とも武器は選べたようだな」


 ガッツはこちらの様子を伺っていたのだろう。彼はそう言って近づいてくる。


「それじゃあ試験の説明だが、内容は至ってシンプル。冒険者になる資格があるかどうかを俺に見せろ」


 何となく予想はしていた。ガッツが言っているのはつまり、冒険者になれるだけの実力があるかどうかを見せろと言っているのだ。


「まず1人目、誰からやる?」


 ガッツのその声に、ケモ丸はフッと笑みを浮かべると、1歩前に出る。


「まずは儂がいこう」


 ケモ丸はガッツを見据えながら、余裕の笑みを浮かべている。


「自信ありげだな」

「当然。お前さんでは儂には勝てんさ」

「言ってくれるじゃねぇか」


 ガッツとケモ丸は視線を交わす。両者の間にバチバチと、雷がぶつかっているように見える。

 今までのケモ丸とはどこか違う様子を見て、こびとんはツキミの耳に口を近づける。


「ケモ丸、やる気充分って感じだね」

「あぁ。しかも、ケモ丸から挑発してたな」

「うん」


 2人はしばらく視線をぶつけ合うと、お互いに距離を取り始める。

 始まるのだ。2人の戦闘が。

 ツキミとこびとんは、ゴクリと喉を鳴らす。


 2人は10mほど距離を空けると、それぞれ剣を構えた。

 ガッツは剣を右手に持ち、ケモ丸に剣先を向けるような形で構える。

 一方、ケモ丸は剣の柄を握っているだけで構える様子はなく、剣先は地面を向いている。


「舐めてやがるなぁ……?」


 誰にも聞こえないような小さな声で、ガッツは呟く。


 構えようとしないケモ丸の様子にアメリアは、試合の合図を出すか迷っていると。


「始めてくれて構わんぞ」


 困っている様子のアメリアを見て、ケモ丸は彼女にそう言った。


 アメリアはコクリと頷く。


「それでは……」


 アメリアはゆっくりと右手を天に向けると、その腕を勢いよく振り下ろした。


「始め!!」


 アメリアのその声と同時に、ガッツが動いた。

 足元にあった芝生を蹴り飛ばして、ケモ丸を見据えながら走り出す。

 その速さは、ガッツの鍛え抜かれた体躯からは想像もつかない程のスピードで、ケモ丸との距離を詰める。


 ケモ丸は右脚を後ろに下げ、身体を前に屈めると、鞘に納めるかのようにして、木剣腰に当てて構える。

 その時には既に、ガッツの剣はケモ丸に斬り掛かろうと、剣先を上に向けていた。ガッツは勝利を確信してニヤリと笑う。


「覚えとけ! 俺を舐めると痛い目見るぜ!」


 そう言い放ち、ガッツは木剣をケモ丸の頭部目掛けて思いっきり振り下ろした。

 その瞬間、突如ケモ丸の姿がガッツの視界から掻き消えた。その突然の出来事に、ガッツの身体は反射的に硬直する。


「その言葉、そっくりそのままお返ししよう」


 背後から聞こえてきたその言葉に、ガッツの身体は硬直から治ると同時に、腹部に激しい痛みを覚える。瞬きするよりも短いあの一瞬で腹を斬られたのだと、ガッツは悟る。

 しかし、かつては冒険者として、そこそこに名を馳せた者が、たかが木剣で腹を斬られた程度で倒れるはずがない。


 ガッツは痛みが残る腹を右手で摩りながら、後ろを振り向く。ケモ丸はこちらを向いて、ガッツが立ち直るのを待っていた。


「どうやら舐めてたのは俺みてぇだな」


 ガッツは頬に伝う汗を感じながら、笑みを浮かべて言う。それを聞いて、ケモ丸はニヤッと笑った。

 その笑みに、実力差を見誤っていたのはケモ丸ではなく、自分なのだと再確認させられる。


 こんな新人冒険者がいてたまるかよ……。


 ガッツはそんなことを思いながら、剣を構えようとしたその時。


「そこまで!」


 アメリアは声を張り上げて、終わりの合図を言った。

 ガッツはアメリアの方を見る。


「なぁんでだよ! いいとこだったじゃねぇか!」

「なんでじゃありません! もしケモ丸さんが持ってる剣が真剣だったら、ギルマスの身体がどうなっていたかお分かりですよね?」

「……っ」


 ガッツは慌てて自分の腹を見る。斬られた部分だけ服が破けており、そこから服の下に着ていたチェーンの装備が見えている。

 しかし、驚くべきはそこでは無い。なんと、チェーンの装備すらも斬られた部分だけが切れていたのだ。


「ほぅ……そんなものを着ていたのか。どうりで斬った時の手応えが変だった訳だ」


 ケモ丸は顎を手で擦りながら、そんなことを呟いている。

 もしチェーン装備を着ていなければ……。考えただけで寒気がしてくる。


「それでギルマス。ケモ丸様は合格ですか?」

「……それ、わざわざ聞く必要ある?」

「はい。何せギルマスは、今は彼らの試験管ですから」

「合格に決まってんだろがよぉ!」

「分かりました、合格ですね。で、ランクは?」

「んー……Cだな」

「……高いですね」

「だって俺、負けちゃったし……」


 ガッツはそう言うと、その場に座り込んで、指先をくるくる回して芝生を弄りはじめた。

 それを無視して、アメリアは話を進める。


「ケモ丸さんは、今よりCランク冒険者となります。ですが、まだクエストを受けれるようになった訳ではありません。冒険者というのは、ギルドカードが無ければ依頼を受けることは出来ませんので。ギルドカードは明日には発行できてると思います。ですので、また後日、受け取りに来ていただいてもよろしいでしょうか?」

「了解した」


 ケモ丸が頷いたのを見て、アメリアはツキミとこびとんの方を見る。


「ツキミさんとこびとんさんも同じようになるかと思いますので、試験に合格しましたら後日ギルドカードの受け取りをお願いします」

「分かりました」

「おっけー!」


 ツキミは1度だけ頷き、こびとんは右手でOKマークを作る。


「それからコバルトさんにも、後日ギルドカードを受け取りに来てくださいますよう。お伝えください」

「それは儂が伝えておこう」

「ありがとうございます」


 アメリアはケモ丸に軽く頭を下げると、ケモ丸のすぐ横へと視線を向ける。彼の横で蹲っているガッツをじとっとした視線を向ける。

 芝生を指でイジイジしているガッツの背後にアメリアは立つと、彼のケツを思い切り蹴飛ばした。


「ふんっ!」

「いっっっっった!!!」


 ガッツは飛び上がるようにして、ぴょんと立ち上がる。


「なにすんだよ!」

「クヨクヨしてないで試験の続きをしてください!」

「え〜、だって〜。やる気なくしちゃったし〜」

「そう言えばギルマス。今朝方、今日の分の書類をまとめておいたのですが、ちゃんと確認していただけましたよね……?」

「あ、なんだろ! ものすっごい試験する気になってきたぞ〜! このまま2人とも続けて試験しちゃおっかな〜!」


 ガッツは右肩をグルグルと振り回しながら、試験場の中央に向かって歩き出す。そのガッツの様子に思わず、アメリアは額に手を当て大きくため気を吐いた。


「じゃあ次は俺がいこうかな」


 こびとんはそう言って、弓を片手に持ち、矢の入った矢筒を背中に背負うと、ガッツの元へと駆け足で向かう。

 矢と言っても、矢先は木綿に包まれているため、当たっても多少痛い程度だろう。


「おい、小さいの」

「誰が小さいだ!!!」


 "小さいの"と呼ばれたこびとんは、ガッツに物凄い形相で返事をする。


「す、すまんすまん。使うのはそれでいいのか?」

「俺専用の弓の方が使えるけど、今回は試験だからね。殺しちゃまずいでしょ?」


 何気ない笑顔でこびとんは言った。


「は、ははっ、そうだな」


 少年のような見た目とは裏腹に、こびとんの口から出た思わぬ発言に、ガッツは顔をひきつらせながら笑う。


「それじゃあ、始めよ?」


 こびとんはそう言うと、矢を持った右手を弦にかけ、瞬きもせず真っ直ぐとガッツを見る。その視線の先はガッツの頭部だ。


 さっきの元気なオーラを纏っていた目の前にいる少年は、弓を構えた瞬間。雰囲気がガラッと変わった。ガッツは咄嗟に剣を構えると、額から嫌な汗が滲み出るのを感じる。少年から向けられるその鋭い目は、まさに獲物を狙う狩人の目をしていた。


「始め!!」


 アメリアの始まりの合図が、試験場に響く。

 近接戦が得意な剣士にとって、弓使いとは天敵も同然である。弓使い相手に距離を詰めることが出来なければ、剣士が負けるのは確定と言っても過言ではない。つまり、距離を詰める他に、剣士が弓使いに勝つ選択肢はないということだ。


 距離を詰めることだけを考え、素直にまっすぐ突っ込む馬鹿がいれば、それこそ弓使いにとって格好の的となる。

 引退した身ではあるものの、ガッツは元冒険者。モンスターだけでなく、盗賊とも戦った経験がある彼にとって、弓使い相手に距離を詰める方法はとっくの昔に理解している。



 ガッツは、木剣が視界を遮らないように手を下に下ろすと、利き足に力を込める。

 そして、地面を蹴ろうと力んだその時。突如目の前に、木綿のやじりが現れる。


「……っ!」


 ガッツはそれを間一髪で回避する。

 その人間離れしたガッツの反応速度に、ケモ丸とツキミ、アメリアの3人は「おぉ〜」と声を漏らす。


 ガッツとこびとんとの距離は、ケモ丸の時の試験より長い約15m。


 弓というのは、連発して矢を射ることは出来ない。つまり、さっき矢を放った今こそ、距離を詰める絶好のチャンス。


 ガッツは矢を避けたあと、即座に体勢を戻すと、地面を強く蹴る。

 それから僅か数秒して、こびとんは再び矢を放つ構えをした。


 早い……っ!


 ガッツは飛んでくる矢を避けるべく、注意深くこびとんの方を見る。すると、再び木綿の鏃が先程よりも速い速度で飛んできた。


「……っ!?」


 ガッツは驚愕を露わにする。なんと、飛んできた矢は3本だった。しかも、その3本の矢はいやらしい事に、ガッツがどの方向に避けても必ず1本命中するような射線で飛んできていた。

 となると、ガッツに残された手段はただ一つ。飛んでくる矢のどれか1本を、剣で切り落とすこと。しかしこれには、かなりの集中力が必要になってくる。


 ガッツは目の前から真っ直ぐと飛んでくる矢に集中すると、矢が剣の届く距離に入ってきたその刹那。剣を横に振って、見事、矢をたたき落とすことに成功した。


 これには、こびとんも驚愕せざるを得ない。止まることなくこちらへと走ってくるガッツを見て、こびとんは慌てて矢筒に手を伸ばす。

 しかし、時すでに遅し。ガッツはこびとんの喉元に木剣の剣先を向けた。


「それまで!」


 アメリアの終わりの合図が聞こえてくる。

 こびとんはその場に尻もちを着くと、ガッツを見上げる。


「あーあ、負けちゃった」


 そう笑顔で言うこびとんに、ガッツは手を伸ばす。


「いい試合だった。ありがとな」

「こちらこそ!」


 こびとんはガッツの手を掴むと、ガッツはこびとんの手を引っ張って立たせる。

 そこへ、ツキミとアメリアが駆け寄ってくる。


「ギルマス、こびとんさんは合格ですか?」

「もちろん合格だ」

「やったぁぁぁあ!!」


 こびとんは飛び跳ねて喜ぶと、ガッツに詰め寄り、期待の眼差しを向ける。


「ねぇねぇ、俺のランクは?」

「んー……Dだな」

「D……? それってケモ丸とかコバルトより?」

「一つ下だな」

「なっ……」


 余程悔しかったのだろうか。こびとんはその場に膝を着いた。

 そんなこびとんを見て、ガッツはフォローの言葉をかける。


「だ、大丈夫だこびとん! DからCなんて、お前ならすぐにあがれる!」

「……ほんと?」

「あぁ!」

「そっか……うん、そうだよね!」


 こびとんは元気よく立ち上がった。その立ち直りの速さには、目を見張るものがある。


「なんなら、コバルトとケモ丸のランク抜かしてもいいな〜!」


 そんなことを言いながら、こびとんはケモ丸のいる場所へと戻っていく。

 どうやら、こびとんの声はケモ丸の耳に届いていたようで。こびとんがケモ丸の元に行くや否や、ケモ丸はこびとんの耳を強く引っ張る。


「いてててて! 何すんのさ!」

「聞こえておらぬとでも思っていたか? チビ助」

「誰がチビs……いたい! いたいってば! はーなーせー!」


 そんな2人の様子に、アメリアがくすくすと笑いながら2人の元へと歩いていった。

 その場に残されたツキミとガッツは、目を合わせる。


「最後はお前だな」

「よろしくお願いします」


 ツキミはぺこりと頭を下げる。さっきの2人と違って礼儀正しいツキミに新鮮味を覚えると同時に、「てか俺、ギルドマスターなのにみんなから適当に扱われすぎじゃね?」などと疑問が脳裏に過ぎる。


「距離はこのくらいでいいですかー!」


 遠くから声が聞こえ、ガッツはその方を見ると、ツキミは既に距離を空けていた。

 なんと素晴らしき真面目っぷり。そうだよ。俺ギルマスなんだから、こんな感じで扱われるのが普通だよ。


「大丈夫だぞー!」


 ケモ丸の時と同じく、2人の距離は約10mほど。

 ガッツは剣を構えると、ツキミもそれに習うようにして剣を構える。それを見るに、どうやら彼は剣の初心者である事が見て取れた。


「始め!」


 アメリアの開始の合図と共に、ツキミはガッツに向かって走りだす。

 ガッツはそれを待ち構えるようにしてツキミを見据えると、ツキミが剣を振るのを見てから防御の構えに移る。


 本当に初心者だな。


 ガッツが構えた木剣が、ツキミの振った剣を受け止める。


「……っ!」


 ツキミの剣を真正面から受け止めるつもりでいたガッツだったが、予想以上に彼の剣は重く。ガッツは咄嗟に、身体の重心を下にすると、足に力を込めた。

 ツキミの剣の重みで、1mほど、ガッツの身体は後方に下がる。


 危ねぇ。あのまま剣を受け止めてたら、ぶっ飛ばされてた。


 ガッツは前を見ると、ツキミの姿はすぐ目の前まで来ており、彼は剣を振るおうと腕を横に振っていた。


 まずっ!


 ガッツは背中を思いっきり逸らすと、目と鼻の先を木剣が通る。

 ガッツは背中を逸らした勢いで、思わずツキミの顎を蹴飛ばしてしまう。


 しまった……。


 ガッツは地面に手を着いて、そのままバク転して立つと、慌ててツキミの方を見る。

 数メートル先の地面に倒れたツキミは気を失っているようで、立ち上がる様子はない。


 そこに、アメリアが急いで駆けつける。


「ギルマス! 何やってるんですか!」

「すまん、身体が反射的にアイツを蹴飛ばしてしまった……」

「まったく、あなたという人は……」


 アメリアは今日2度目のため息を吐きながら頭に手を当てて、やれやれといった様子で首を横に振る。


 すると、地面に倒れていたツキミが、ゆらりと立ち上がった。

 ガッツは手に持っていた木剣を地面に置き、駆け寄ろうとすると、ガッツはあることに気づく。


 ツキミの瞳孔が開いていないのだ。つまりツキミは、気絶したまま歩いていることになる。

 1歩、また1歩と近づいてくるツキミに、不気味さを覚える。


「お、おい大丈夫か?」


 ガッツがツキミの肩に手を伸ばす。


 ツキミはそれを躱しざまに右フックーーその一撃はガッツの顎の先端を正確に捕え、脳を頭骨内壁に激突させた。典型的な脳震盪症状。所謂、肉体に残るダメージはないが意識を断ち切る拳。

 更に、既に意識を分断されたガッツの下顎へ左拳を突き上げる。

 ガクン、と崩れ落ちるガッツの上半身。その体勢を利用した左上段回し蹴りは、ガッツを更なる遠い世界へと連れ去った。


 その間、僅か2秒。


 地面に崩れ落ちるガッツ。


 そのタイミングで、ツキミの意識が戻る。


「……! ん? あれ? ギルドマスターは……?」


 ツキミはキョロキョロと訓練場内を見渡す。


「えーっと、ギルマスはツキミさんの足元に……」


 ツキミはアメリアの言葉に、自分の足元を見ると、そこに倒れ伏したガッツがいた。ガッツは口から泡を吹いており、白目を向いている。


「あ、あれぇーーー!!?」


 ガッツがそこに倒れている理由がまるで思い当たらないツキミは、驚きのあまり思わず叫んでしまった。

 こうして3人は、冒険者試験を無事に終えたのだった。

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