第2話
5
ところが、警察の目も厳しくてさあまり勧誘できなくて新しい詐欺を考えたんだよね。
しかも今度の相手は一般的なサラリーマンでさ、
さすがに騙せるとは考えにくいんだよな。
そこで、俺は遺族年金を何とかして受け取り前金として借金を負わせる仕事を考えた。
「日本の近くの若い韓国人のねーちゃんと働いてるおじさんを結婚させる仕事だ」
しかも彼らは、騙されてるって死んでも気づかねーんだわ。
「どんな相手を紹介してくれますか?」って聞いてくるんだわ。
だから、俺も若くて綺麗な外人のねーちゃんを孤独な40代のおじさんに紹介するんだわ。「日本のすれたおばさんより金目当ての若い貧乏な女の子守ったほうが幸せだろ?誰がこの子を守るんだよ!」ってな具合でさ。
孤独な人間って騙しやすいんだなーって思ったね。4
難しいなと思いつつ、
俺は試しに市役所に自分の部屋をホームレスに住まわせたことにして申請した。
つまりは、こういうことらしい。
必死にジジイのうんこついたけつを拭くより簡単に金は稼げた。
そこで俺は、ホームレスをたくさん飼って金を得ることにした。一匹で10万利益がはいれば十匹で月百万だからな。
勧誘されるホームレスは震える手で俺の手を握り感謝の言葉を口にするんだ。ありがとうって、そんなうまい話、ホームレスの爺さんの願望が作り上げた 空想に過ぎないって思ってさ。
ちょっとかわいそうに思ったね。死ぬの怖えんだろうな、って。
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