梅に花、花と椿、緑の園
朶骸なくす
椿と君
赤が一番である
リップの色つき
リップの艶
赤が一番
きみに映える
恐ろしいくらいに美しいから
その黒曜石の瞳と共に
夜空を閉じ込める
星々の唇は赤く燃えている
椿と君
ことりと椿が落ちる時
きみの首が落ちる瞬間を想像する
ことり、ごろん
血がぼこぼこと吹き出して
ぴくぴく体が動くだろう
唇は薄く開き
瞳は見開かれる
想像しては閉じ込める
喜びにしかならない死を
望むなんてもっての外
一回想像してしまうとクセになる
ああ、落ちないだろうか
すっぱりと
首が落ちてくれないか
そこの椿のように
ぽとりと落ちてくれないか
優しく首を抱きしめるから
そんな想像をしながら今日も美しい椿を見てから歩く
うん、綺麗だ
椿も君も
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