You got bamboozled!

ローレン

第1話 You got bamboozled!

「よっしゃああ!チャンピョーーーン!」

「やっぱり強いっすねぇJunさん!」

「いやいや、fumiさんのカバーが早いからですよっ!」

「またまた〜〜、それじゃあ僕ご飯なんで

落ちますね」

「うい〜乙〜〜」

「お疲れ様でしたー」

ぽろん彼が通話から切れた

「あーー、めっちゃ手震えるわぁ…負けたかと思ったぁ…」

俺は神崎 潤一 しがない大学一年生

こうやって某ウイルスのせいで外に出れないのでこうやってゲーム仲間のfumi_19と

一日中ゲームする日々を送っていた

「俺も飯食うか…」

と席を離れようとした瞬間

「うお、やべ」

そう!この男ずっと座っていた為大変

バランスが悪い!しかも新品のカーペットときたもんだ!そんなのわかりきった事だが

『こけた』

「うお、やべ」

ガラガラガッシャーン

まるでギャグアニメのような転び方をした

それと同時にモニターが落ちてしまい

「いってぇ…」

モニターを拾おうと思うと

モニターに『ゲームに参加しますか?』

と俺がいつもやっているゲームのロゴが背景に映し出されていた

不思議には思うもまずはモニターモニター

こいつ1万近くしたしな!

「よっこらせ」

置く時にマウスに肘がぶつかり落としてしまう。

その時たまたまだったのか左クリックを押してしまう!

その瞬間俺は気を失った

「おい!いつまで寝てんだにいちゃん!」

ひっぱたかれ俺は起きた

「いってぇ!何すんだ!」

「何すんだって言われてもこんな道の端っこで寝っころがられてもねぇ」

よーく周りを見てみるとなんとびっくり

まるで100年後の未来のような建築物に

空飛ぶ車に独特な服装

よーく考えた末に俺は

「今って何年?」

「何年?確か63年くらいじゃないか?」

「は?」

「お前…その変な服装…あ!」

「変なって失礼だな!」

「ちょっとついてこい!」

「おい何すんだよ!俺昼からなんも食ってなくてお腹ペコペコなんだよぉ〜」

「話がついたら腹一杯食わせてやる」

「マジ!それは助かるわぁ!」

そうして俺はあり得ないくらい速い乗り物に乗り、変な飛行船に乗せられた

「なあ、今気づいたんだけど、あんた誰?」

「そういえば自己紹介を忘れていたな、

俺はギルヴァ・ネクシートだ、宜しく」

「俺は神崎 潤一だ宜しく」

「やはりお前は『プレイヤー』だな」

「『プレイヤー』?なんか凄いの俺?」

「どうだろうな、凄くなるかもな」

「なんだそれ」

「着いたぞ、ここがReincarnated shootout game略して『RSG』の会場だ」

目に入ってきたのは廃れた砂漠というよりかは見たことのある風景だった

自分が毎日ゲーム仲間と一日中やったゲーム

「ABEX」という世界で大人気のゲーム

日本でブームが起こり自分も流行りに乗り

やっていた

「あのさー、これって60人で殺しあう?」

「よく分かってるじゃないか、もしかして知っているのか?」

「いや〜俺が前やってたゲームとおんなじ風景だなってハハ…」

「まあ、安心しろ、死にはしない」

「マジ!良かったぁ…」

「だが賞金が貰えず生きていけぬがな」

「社会的な死?!」

「まあ上位に入れば賞金がもらえるからなんとか生きてはいけると思うがな」

「てかなんで俺こんな殺伐とした所に連れてこられてんの?」

「それはお前が『プレイヤー』だからだ。『プレイヤー』には皆特殊な能力を持っている、だがその代わりにこの世界の常識が何もなくそれどころが『別世界』とやらからきたそうだ、なのでこのゲームを我々NISSが『RSG』という『プレイヤー』限定の大会を

開き賞金や名誉を渡している」

「なるほど…って事はあんたはNISSっていう

企業の人で俺以外にも似たような人がいるって訳だな」

「その通りだ」

「成る程…」

待て待て待て俺に特殊な能力!!!

もしかして一定時間無敵になれたり、体に

電気を纏えたり、めちゃくちゃ頭良くなって

色々な機械を作れるようになるとか…なんでもいいけどめっちゃ楽しみぃ!

「さあ、着陸だ」

そうして俺は30分ぶりの陸に着いた

ってそんなことよりやべええええええ!!!

好きなゲームの世界に入れたようなもんだぜ

こんなん興奮しない方がおかしい!

「な、なあ特殊な能力ってどうやって出すんだ?」

「それは人それぞれだ。だがみな念じるだけで出来たいたぞ、足が一定時間早くなる奴もいれば手から変な爆弾を作り出す奴も居た」

「成る程な…」

試しに全力で力んで見た

「ふんぬっっっっっうがああぁあ…はあはあはあ…何も起きねぇんだけど!」

「それは念じているのではなく力を入れているだけだろう」

「そうかぁ」

次は頭の中でめちゃくちゃ強そうな主人公のような人物を思い受けべた

「お、これがお前の能力だな」

お!成功したのか!やったぜ!さてさて

俺の姿が変わっててめちゃくちゃ強くなってるとかか?

早速自分の姿を見る

何も変わっていない

試しに下にある石を全力で握る

何も変わっていない

全力でジャンプをしてみる

何も変わっていない

「何をしているんだ?お前の能力はあれだぞ」とギルヴァが指をさした先にあったのは

船にぶつかり続ける

俺の姿が


おいおい

フフフフフフフ

嘘やん

これって『ABEX』の最弱キャラの

『ホラージュ』じゃねぇか!

嘘だろぉ、クソが、くそがあああああ

「じゃあな、俺の異世界ライフゥ!」

と言いながら自分の偽物を蹴り上げた

するとデコイから音がなる


You got bamboozled!(騙されたな!)


「やかましいわ!」

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