うずもれる勇者、還る安寧
アサヒクルス
第1話まだ見ぬ勇者たち
時空を超えて旅するアルド、サイラス、エイミは、古代の村「ラトル」にいた。
サイラスはある因縁から、カエルの姿に変えられてしまっているが、姿形以外は人と同じように生活している。
アルド「今日は ここで泊まろうか」
サイラス「そうでござるな」
アルド達は街を歩いていると、突然声が後ろから聞こえてきた。
見知らぬ男「おい お前たちも化け物ガエルの仲間なのか?」
突然のことに驚くアルド達。
アルド「え 化け物ガエル?」
サイラス「はて 拙者をそう呼ぶものがいないとも限らんでござるが・・・」
アルドとエイミが、見知らぬ男に食って掛かる。
アルド「うーん 今この隣にいるのはサイラスといって
わけあって今はカエル姿になってるけど・・・
化け物ガエルはちょっと聞き捨てならないな」
エイミ「そうよ! サイラスはカエルだけど カエルじゃないのよ!
私も最初は着ぐるみみたいに 中に人が入ってるんじゃないのって
思ったりもしたけど 見た目以外はほんとに人なんだから!」
エイミの言葉に、サイラスが少し戸惑っている。
サイラス「エイミ・・・ 気持ちは理解できるゆえに
着ぐるみ扱いは ちと・・・侍としては複雑な気持ちでござる」
見知らぬ男は、申し訳なさそうに一歩引いて話し始めた。
見知らぬ男「ああ いや 突然すまなかった 近頃草原で
大きくて狂暴なカエルが人間を襲ってるって噂があるんだ
今は 化け物ガエルって呼ばれてるらしい」
アルド達は少し戸惑った表情をした。
アルド「何だって? で あんたはそのカエルを見たのか?」
見知らぬ男「いや オレは見てないが さっき その話を聞いたんだ
討伐隊を結成するとか意気込んでるヤツもいて
これは大変なことになったと思っていたら
今 目の前に 大きなカエルが見えて・・・」
サイラスは笑ったような表情で答えた。
サイラス「そうでござったか しかし 少し気になる話でござるな」
見知らぬ男「カエル姿のあんたは警戒されるかもしれないが
今 酒場はその話で持ち切りなんだ 突然すまなかった」
見知らぬ男はそう謝ると、その場を立ち去った。
アルドが少し間をあけてから、話はじめた。
アルド「いきなり声をかけるって そういうことだったんだな
化け物ガエルとかいうのも気になるし・・・
うん 流石に放ってはおけないな」
サイラス「近頃はカエル侍として 時々 子どもに声を掛けられたり・・・
たまに からかわれたりして 変な風に思われることを
すっかり 忘れておったでござるが・・・」
サイラスの視線が少し上ずっている。
サイラス「よし! 決めたでござる!
拙者も拙者自身の名誉のため カエルとしての名誉のため
何か力になりたいでござる! アルド!いざ 酒場へ行こうぞ!」
サイラスの突如の変貌に少し面食らうアルドとエイミ。
しかし、2人はサイラスに同調するように、サイラスの後を追いかけた。
アルド「(カエルとしての名誉・・・?うん まあ そうだよな)
アルド「よし そうと決まったら まずは酒場に行って話を聞いてみようか」
酒場に入るアルド達。顔見知りのマスターがいて、いつもと変わらぬ雰囲気だ。
普段と同じようにマスターに話しかけた。
アルド「マスター! カエルが冒険者を襲ったって 聞いたけど 本当なのか?」
マスター「おう アルドか そうなんだ
その隣のカエル侍ぐらいのカエルが 草原の奥地で
冒険者を襲ったっていうらしいんだ」
マスターが一息置いて、話を続ける。
マスター「ただ 奥地なんて普通の人間は行く必要もないし
まあ でかいカエルが襲ったくらいで 少し騒ぎすぎなんじゃないかとは
思ってるんだがな」
マスター「気になるなら そこの兄ちゃんが例のカエルを見たらしいから
聞いてみたらどうだ?」
マスターの手が、ある一人の客のほうを差した。
アルド「ありがとう マスター」
サイラス「拙者と同じくらいの大きさとは・・・ ますます気になるでござる」
アルド達は、マスターから聞いたその男のほうへ向かった。
アルド「突然 すまない 化け物カエルを見たって 本当なのか?」
アルドは酒場の客に話しかけた。
酒場の客「お おう・・・ そ その隣のカエルは・・・?」
酒場の客はカエル姿のサイラスに驚いているようだ。
アルド「今は わけあって カエル姿にされてしまっているけど
サイラスっていって 一緒に旅をしてる仲間なんだ」
サイラス「拙者 サイラスと申すものでござる
ちとうまく説明するのが難しいでござるが
ある人は拙者を カエルなんだけど カエルじゃない と
評するくらい この通り 言葉も喋れるでござるよ」
サイラスの言葉に、エイミの鋭い合いの手が入る。
エイミ「ちょっと ある人って何なのよ!
・・・あ・・・ サイラスは 侍みたいな恰好してるけど
中身も侍そのままで 人を襲ったりとか そんなことは絶対ないから安心して!」
酒場の客は、ほっとした表情を浮かべた。
酒場の客「お おう・・・ なんだか よくわからねえが 大丈夫なんだな」
小さなため息をついて、酒場の客は話をはじめた。
酒場の客「ふう 実はちょっと前に 草原の奥で行方がわからなくなった夫婦がいて
それで 何か手掛かりがないか オレ含めて何人かで 奥地まで探しに行ったんだ
まだ大きくない そいつの息子が行くってきかなくてな
奥は危ないから オレが探してきてやるよ って」
アルドはうなずきながらも、酒場の客に質問を投げた。
アルド「それで 何か 手がかりは見つかったのか?」
酒場の客「いや 奥に行くとこで でかいカエルが 襲ってきたんだ
まるで入ってくるな と言わんばかりに な」
エイミもアルドに続く。
エイミ「その夫婦は なんでそんな奥地まで行ったの?」
酒場の客「ああ 奥地の小さな池の辺りに珍しい薬草が生えてるんだよ
その薬草は 怪我したときの傷口によく効いて
あまり数は作れないんだが オレ達もたまにその夫婦からもらってたんだ
人気の少ない奥地でも 夫婦2人で行けば
魔獣やらにも 不意打ちをくらわないから大丈夫だって」
酒場の客が続ける。
酒場の客「でもこの前奥地へ行ったっきり 帰ってこなかったんだよな
心配になって オレたちで探したんだが 手がかりなしだった」
アルド「それは心配だな 無暗に動き回ってもダメだろうし・・・」
アルドは口を閉じ、考え込んだ。
酒場の客「で 探しているときに まあでかいカエルが襲ってきたんだが
情けねえことに 逃げることしか出来なかった」
サイラス「仕方ないでござるよ 戦いにおいて
逃げるが勝ち という場面も多いでござる」
サイラスの言葉に、酒場の客の顔がわずかに緩んだ。
酒場の客「そう言ってもらえると 少しは気持ちが軽くなるよ
ま 今はそのカエルが街を襲うって気配はないんだが
もしものことを考えると もう準備しとかなきゃなんねえ」
エイミは何かを思い出したかのように、聞いた。
エイミ「討伐隊がどうとか っていうのも本当なの?」
酒場の客「それはまだ 街の皆の意見がまとまってないんだよ
カエルがどう出てくるかもわからねえしな
敵と決まったわけじゃねえし・・・
まあ 先に倒すってくらいの心持ちじゃねえと 勝てるもんも勝てねえしな
街を守るためにも やるときはやるつもりだよ
もちろん その夫婦のことも忘れちゃいねえぜ」
アルドはいつもと変わらない表情で、酒場の客に礼を言った。
アルド「詳しく話してくれて ありがとう」
酒場の客「おうよ 気になったことがあったら なんでも聞いてくれ」
アルド「ああ」
その場から酒場の出口まで移動するアルド達。
酒場の客から少し離れたところで、サイラスが口を開く。
サイラス「しかし ますます放ってはおけんでござるな
行方不明になったという夫婦の行方も 気がかりでござる」
エイミも応じる。
エイミ「そうね 私たちで何か手掛かりを見つけられるかもしれないし
今から その草原の奥地へ 行きましょうか」
早速、草原の奥地へ向かったアルドたち。
ラトルの街が少しずつ小さくなっていった。
ラトル近くの草原の奥地でアルド達は気になるものを見つけた。
アルド「ん? あれは・・・剣が落ちてるのかな?」
サイラス「見たところ そのようでござるな」
エイミ「ねえ これ さっき酒場で聞いた 行方不明の夫婦が持ってたものかしら」
アルド「うーん わからないな 辺りに人影もないし・・・
誰かの落とし物かもしれないな
とりあえず 酒場へ持っていって その夫婦と関係があるものか見てもらおうか」
そう言った後、アルドが落ちていた剣を拾おうとすると・・・。
「バチッ」
大きな音とともに、落ちている剣がアルドの手をはじいた。
アルド「いたっ」
サイラス「アルド どうしたでござるか?」
アルド「触ろうとしたら 痛みが走ったんだ」
サイラス「なんと・・・ では拙者も試してみるでござる」
サイラスも剣を拾おうとする。
サイラス「特に 変わったところは見受けられないでござるが・・・」
サイラスは恐る恐る、ゆっくりと剣に手を伸ばした。
サイラス「ん?・・・ 何事もなく 持てたでござるな」
アルド「あれ? おかしいな?」
エイミも身を乗り出して近づいてきた。
エイミ「ねえ わたしにも ちょっと触らせてちょうだい」
エイミも剣を触ろうとする。
「バチッ」
大きな音とともに、エイミの手をその剣がはじいた。
エイミ「いたっ」
サイラスは不思議そうな表情を浮かべる。
サイラス「拙者は 何も痛くないでござるよ」
アルド「うーん これはサイラスだけが持てる武器なのか?
さっきの酒場の話が関係あるとしたら これ カエルの武器なのかな?」
アルドの言葉に、少し納得したようにサイラスが話し始めた。
サイラス「なるほど 拙者が問題なく この剣を持つことができたのは
単純に カエル姿だからということでござったか・・・」
エイミ「まだ1つの可能性止まりだけど・・・ないことはないわね
ところで カエルでも人の武器って使えるのかしら?」
エイミの疑問に、アルドは少し困った顔をした。
アルド「聞いたことがないな・・・ でも考えたこともなかったかもしれない」
サイラス「拙者は特に問題なく使えるでござるぞ ほれ」
サイラスはそう言うと、少しふざけた拍子で落ちた剣を軽く振った。
エイミ「ちょっと サイラス 危ないわよ!やめなさい!」
電光石火の謝罪はサイラスの得意技だった。
サイラス「調子に乗りすぎたでござる 申し訳ない!」
サイラスは剣を元にあった場所に戻した。
アルドはサイラスの姿を眺めている。
アルド「確かにサイラスって 特別なんだよな
ラチェットも 精神力で呪いに抗ってるみたいなこと 言ってたし」
サイラス「化け物ガエル というのは人から見た言い方で もしかすると
拙者は そのカエルを見ても 同類もしくは仲間 と思うかもしれんでござるな」
エイミ「ひとまず この剣が夫婦のものかどうか 見てもらいましょうか」
サイラスは置いてあった剣を取り、放置されていた場所に×印をつけた。
サイラス「そうでござるな 少し拝借するでござる」
アルド達は再び、酒場へ向かった。
酒場に帰ったアルド達、酒場の客を見つけた。
アルド「あ いたいた」
サイラス「この剣 そのご夫婦の物では ござらんか?」
サイラスは酒場の客の前へ、持ち帰った剣を掲げた。
酒場の客「お それはおそらく あいつが持ってた剣だよ
ありがとうな どれどれ ちょっと 見せてくれ」
サイラス「触ると危ないでござるよ」
サイラスの注意はほんの少し遅かった。
酒場の客「え?」
「バチッ」
酒場の客「いたっ」
剣が酒場の客の手をはじいた。
サイラス「申し訳ない 最初に言うべきでござった」
申し訳なさそうなサイラス。
酒場の客「何が起こったんだ?」
アルド「まだよくわかってないんだけど この剣 カエル姿のサイラスは持てて
オレたちは何故か持てないんだ」
酒場の客の口が、少し突き出た。
酒場の客「うーむ 確かにこれはあいつのものだと思うんだが・・・」
アルドはすっきりした表情を浮かべた。
アルド「それが聞けて よかったよ」
サイラス「この不思議な現象 ラチェットに聞いてみるでござるか?」
アルド「ああ そうだな」
アルドは振り向いて、酒場の客に向かって言った。
アルド「この呪いみたいなものが解けないか 詳しそうな人がいるんだ
まずはその人のところへ行って 聞いてみるよ
もし人が持てるようになったら その息子さんに渡したいんだ」
酒場の客「おう 何も力になれなくてすまねえ 一応あいつの息子に伝えとくぜ」
アルドは力を込めて、答えた。
アルド「できる限りのことは やってみるよ」
酒場からパルシファル宮殿へ向かったアルド達。
パルシファル宮殿のラチェットがいる部屋に入った。
サイラス「ラチェット 何から何まで頼って 申し訳ないでござるが・・・」
また訳ありだ、と言わんばかりにラチェットが答える。
ラチェット「あら 難しい顔して また何かあったの?」
アルド「実は サイラスが持ってるこの剣
オレたちが触ろうとしても 触れないんだ」
ラチェットは興味津々といった様子で、剣を見た。
ラチェット「不思議な剣なのね でも サイラスなら大丈夫なの?」
サイラス「どうやらそのようでござる」
エイミ「なんだか 剣が人を拒絶してるみたい なのよ」
ラチェットは変わらず剣をじっと見ている。
ラチェット「うーん そうねえ 見た目は 特に変な所はないわね」
サイラス「小さな事でも何でもよいので
気になったことは 言ってみてほしいでござる」
そう言って、サイラスは剣を床に置いた。
剣には何も変化が起こらない。
ラチェットは剣に恐る恐る手を差し出すが・・・。
「バチッ」
ラチェットは考えながら、何やら試しているようだ。
ラチェット「うーん あまり見たことがないのだけど・・・
これは持ち主と つながってる剣なのかもしれないわね」
思っていなかった答えに、アルドが聞き直す。
アルド「持ち主とつながってる剣?」
ラチェット「ええ サイラスが拒絶されないのは 実は サイラスの剣とか」
サイラス「これは拙者のものではないでござるよ」
サイラスはきっぱり否定した。
ラチェット「あるいは 持ち主がサイラスに近いことで
サイラスは拒絶が弱いのかもしれないわ」
アルド「なるほど でもサイラスに近いって言っても ピンとこないな・・・」
エイミが話に割って入る。
エイミ「これ アルドが最初に言ってた カエルの武器なんじゃない?」
サイラスは少し納得がいかない表情だ。
サイラス「うーむ・・・ しかし
拙者はカエルのようでカエルでないのでござるが・・・」
エイミ「(・・・サイラス・・ 少し根に持ってるわね・・・)」
エイミはしまった、という表情を浮かべた。
ラチェットがやり取りを聞き、不思議そうに問いかけた。
ラチェット「何か 心当たりでもあるの?」
アルド「実は・・・」
アルドが今までの顛末をラチェットに説明した。
話を聞き終えたラチェットは、うなずいた。
ラチェット「なるほどね・・・単純に その夫婦がカエル姿に変えられたのなら
うまく説明がつきそうね 本当にカエルの武器かもしれないわ」
サイラスはまだ納得がいっていない様子。
サイラス「しかし カエル姿に変えるとは
そう簡単に出来ることではないでござるよ」
ラチェットの視線が床に向かった。
ラチェット「確かに 言葉に重みがあるわね・・・」
エイミ「わたしたちは サイラスと一緒に行動をしているから
想像しやすいけど・・・」
ラチェット「でも このくらいしか 今はわからないわね
もう少し情報が欲しい所かしら」
アルドは少し明るく振る舞うように、ラチェットに礼を言った。
アルド「ありがとう ラチェット この剣を今も待ってる人がいるから
なんとかならないか もう少し調べてみることにするよ」
ラチェット「ええ 力になれることがあったら いつでも頼ってちょうだい」
サイラス「感謝するでござる つながりが深い武器ということなら
なおさら 元の持ち主に きちんとお返ししなければならんでござるな」
アルド達はラチェットのいる部屋を出て、再びラトルの酒場へ向かった。
アルド達はラトルの酒場に到着した。先へと進むアルドに、エイミが話しかける。
エイミ「もう少し調べるって 何か気になることがあるの?」
アルドは酒場の客に声をかけた。
アルド「ちょっと聞きたいことがあるんだ」
酒場の客「なんだい?」
アルド達を目にし、お、という表情の酒場の客。
アルド「カエルの話じゃなくても いいんだけど
近頃 何か変わったことが起こったりしてないか?」
エイミがアルドの肩に触る。
エイミ「ちょっと! アルド!」
アルド「あ ごめん エイミ 少し気持ちがはやってた」
酒場の客はなぜかうれしそうだ。
酒場の客「お 喧嘩かい?」
エイミ「いえ そういうわけじゃ ないんだけど・・・」
酒場の客が、思い出したかのように話し始めた。
酒場の客「そういや 近頃 この辺りの魔獣やらが大型化してんじゃねえかって
言い争ってるやつらがいたな」
アルド「なんだって?」
酒場の客「まあ カエルの話のほうが どうしても頭に残るからな
オレも 細かいことで言い争ってんなとは 思ったんだが・・・」
サイラス「大型化 でござるか」
酒場の客「ああ でも大型化してると言えなくもないくらいの
微妙な変化なんだよな」
酒場の客はサイラスのほうを見て、ゆっくり話している。
酒場の客「その点 カエルはわかりやすいからな
さらに こちらへは攻撃する意思が見えないから 戸惑ってる人もいるくらいだ」
アルド「今は カエルとはつながりがなさそうな些細な変化も調べてるんだ
その中で 何かつながっているものもあるかもしれないって」
酒場の客「そうなのかい でも大型化といっても 普段この地にいる人間が
言い争いになるくらいだから あんたらには 多分わからねえと思うぜ」
アルド「そうなのか でもちょっと気になる話だな ありがとう」
酒場の客「おう オレはあまり力になれそうもないが
何かわかったら教えてくれよ」
アルド達は考え込むように、酒場を出た。
どこに行こうか迷う様子のアルド達。サイラスが沈黙を破る。
サイラス「確かに 拙者達は 大きいものは元々大きいものであると
考えがちでござるな」
アルド「でも 今変化しているものは オレ達にはわからないわけだよな・・・
大きさが変わってるのが本当か調べるなら 変化を見続けるしかないのかな?」
エイミ「そうね・・・ でも今が変化の始まりなんだとしたら
後の時代に何か記録が残ってるかもね?」
サイラスの語気が明るくなった。
サイラス「いい案でござるな もしかすると カエルに関することも
手掛かりが見つかるかもしれんでござる」
アルド「うーん・・・ 焼けてしまったミグランス城で探すのは難しそうだし・・・
そうだ マクミナル博物館の図書エリアなら 何か残ってないかな?」
エイミ「あそこなら 何か参考になるものがあるかもしれないわね」
サイラス「では そうと決まれば いざ!未来へ!でござるぞ」
こうして 時空を旅するアルド達は、
未来のマクミナル博物館図書エリアへ移動するのだった。
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