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もしもの話。もし、俺が小説じゃなくてイラストに興味を持って、真面目に絵を描く事にハマってたら、俺はこの世界にいないかもしれない。
妄想する事に変わりはないけど、結局、何かしらのテーマを決めて自分の世界を描き、絵でぶん殴るスタイルを貫こうとしてたと思う。
まあ、今の俺の目標は文章で読者の脳をぶん殴る事だけどw
忠実に、されど幻想的な表現も交えて、いっそ変態的なまでに脳内に映像を浮かばせるほどの文章でぶん殴る。
それが俺の目標で、文字を読むだけで映像が止まらないっていう妄想の大爆発を炸裂させるのが、俺の書きたい小説。
『さよなら地球、ハローワールド』でも、『黄昏グリムグリッティ』でも。
主人公だけが輝く世界を作りたいわけじゃあないからね。そうでなきゃ、俺は単なるモブにあそこまで文字を使わないで、あっさりと淡々と目まぐるしい速度で物語が進行していくような、スピーディで引き込むスタイルの小説を目指してたかもしれない。
あ、引き込むっていう点に関しては、やっぱり『細音啓』さんの作品が思い浮かぶな。あの人の小説って、ファンタジーと機械がミスマッチしてるだけじゃなくて、たくさんの登場人物を上手く扱って面白いドラマを創り上げるからな。
だから、あれだけ人気な細音ブランドを確立してるんだろうなって思う。
『キミ戦』だけじゃなくて、是非とも『なぜ僕』もアニメ化してくれないかなぁって、ちょこっと期待してみたり。
話がズレたわ。
それでも、文章でぶん殴るスタイルって、今のところ自分でもよく分かってないのが現状なのよね。色々と試し試しの手さぐりで、砂嵐の吹き荒ぶ荒野を、目的地も分からずに地図も持たずに歩いているみたいな。
だからかねぇ。まともなプロットがあっても、何か書けないのは。
まあ、これからも文章でぶん殴るスタイルを止めるつもりもないし。新しいスタイルを取り入れる気も、今は考えてない。
せいぜい、参考にするぐらいかな?
課題は登場人物を、どう人間ってやつを描くか。
そこをなんとかしない限り、俺は前に進めない気がする。
まあ、頑張って考えて試して参考にして書いて書いて書きまくって。
それでも駄目なら、人としての経験を積むまでよ。
…………俺は休む事はあっても、止まるつもりはねえからよ。
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