十九日目:元親友の言葉

 今日に戻ると私は手早く着替え、四季メグルの自宅へ独り直行する。

 エミは止めたけど、やっぱり拉致監禁案が最適解だ。私はこのループを終わらせる!


 しかし、向かった家の前には既にエミの姿があった。なんで? どうしているの?

 呆然と問いかける私に、リアの考えるそうなことぐらい分かるよ、と微笑むエミ。

 この子は……今更だ。今更どうしてそんな言葉を言えるの? 裏切ったのは! 一番苦しいときに見捨てたのはエミでしょう!

 

 思わず声を荒げると、突然抱き締められた。

 そして、私、もう逃げないから、そばにいるから、だから一緒に明日を迎えて欲しい、って……。正直、本当に今更だと思う。


 だけど、私はこの元親友の言葉を無下には出来なかった。

 

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