十一日目:キミは死に戻ってないよね?

 ループ十回目。気が付くと同時に玄関の呼び鈴が鳴った。

 出ると予想通り、春日スバルが立っていた。

 それにしても酷い顔色。疲れてる? お茶でも飲む?

 

 笑いかけリビングへ案内しようとするが、昨日のアレはなんだ?! と私の両肩を掴み問い詰めてくる春日。

 確定だね。そして、私が同類だと分かっている。流石は学年一の秀才。話が早くていい。

 

 一旦落ち着かせ話をすると、春日は頭を抱えてしまう。まぁ、当然か。

 ループだけでも手に余るのに、やっと見つけた同類は死にたがりだ。笑える。

 ただ、私としては是非とも力を合わせたい。エミや秋元より使える戦力だもの……。

 けれど、協力の前に確認することがある。ねぇ、春日? キミは死に戻ってないよね?

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