七日目:私の人生を破戒した悪女

 戻った。これで確定だ。エミの生死は無関係。加えて、私も死に戻っているわけではないらしい……。

 つまり、このループには別の引き金が存在する。けれど、思い当たる節がない。


 なので、今回は外で情報収集をしてみようと思う。もしかしたら死に場所が見つかるかもしれないし……。


 自宅マンションのエントランスへ向かうと最悪の人物に遭遇した。

 秋元レラ、私の人生を破壊した悪女。

 それだけでも不運なのに、彼女の足元にはなぜか血塗れのエミが倒れていて……。

 

 状況が飲み込めず呆然としていると、腹部に激痛が走る。気がつけば秋元の手にした包丁で刺されていた……。

 なるほど、エミを襲ったのもお前か……。あぁ、今までで一番最低な死に際だ。

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