第9話
「クロご飯にするか?」
「ビュウウイイ〜」
っと、僕は今日ダンジョンで取れたスライムのビー玉くらいの魔石より一回り位大きなゴブリンの魔石を袋から5個取り出し、台所から小皿に移しクロにあげた。
すると、クロはいつもは直ぐに飛びつくのだが今日に限っては食べなかった。
「クロどこか具合が悪いのか?」
「ビュウウ」
っとクロは首を振って違うっと訴えた。
もしかして、ゴブリンの魔石よりスライムの魔石がいいのではないかっと僕の体の匂いを取ってくれた後、クロの朝ごはん用にと、討伐しておいたスライムの魔石を一つクロの前に置いてみるが食べる気配はなかった。
それで僕ははよくよく考えてみると一つの考えに辿り着いた。
「もしかして、クロは僕と一緒に食べたいのか」
「ピュウ 、ピュウ」
っと頷いた。
クロはこう見えて寂しがりやで、もしやと思い聞いてみるとその通りであった。
「わかった、クロ直ぐに僕も夜ご飯を作るよ」
僕はダンジョンに潜って時間の感覚がわからず昼ごはんを食べるのを忘れていたので実際にお腹がペコペコで即席料理を作る事にした。
あと、そんなに長い時間ダンジョンに潜っていたのに収穫が少ないと思うだろうが低ランクダンジョンでは魔物の出現率が低く、徘徊している魔物を見つけるのに時間がかかるからである。
中級などのダンジョンだったら出現率はいいが魔物が強いので僕の実力では到底無理である.....
冷蔵庫を見てみると豚肉、もやし、ニラの三種類の材料しか入ってなかった。
これは、明日はスーパーに買い出しだな。
っと思いながら、食べやすいサイズに豚肉ともやしを斬り、斬り終わるとフライパンに油をしき豚肉を炒め始め、豚肉の色が変わるまで炒めている間に冷凍庫にあった冷凍のご飯をレンジに入れ、温めた。
そんなことをしていると、豚肉の色は変わりニラともやしをドサっとフライパンが盛り上がるほど入れかき混ぜ、ニラともやしの水分が抜け少なく感じるくらいになると香り付けに醤油を少々と味付けに塩胡椒をしてお皿に移した。
それと同時に冷凍ご飯が温まったので皿に盛り、即席 「豚ニラもやし」定食の完成だ。
っと、クロの入るテーブルまで持っていき食べる事にした。
「いただきま〜す」
「ピュピュピュ〜」
っと食材に感謝をして食べ始めた。食事を終えるとお皿を片付け、台所で皿を洗い、歯を磨き、布団に入り、ダンジョンで疲れたせいか目をつぶった瞬間気絶する様に寝てしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます