第7話

僕たちは二階層に降りた。

二階層は一階層と光景は変わらないが、出てくる魔物が変わり、魔物はワンランク強くなっている事だろう。


一階層はスライムしか出てこなかったが、ネットで調べた情報では、二階層には「ゴブリン」や骨型の魔物「ボーン」が出てくるらしい。


僕は魔物を探していると曲がり角に棍棒を持ったゴブリンが居た。

「クロ見ときな」


僕はクロにかっこいいところにを見せたく、クロを僕の後ろに置き、腰につけた短剣を抜き曲がり角の先にいるゴブリンにゆっくりと近づき短剣を横にしてゴブリンの心臓目掛け刺した。


するとゴブリンは声もあげず消滅し魔石になった。

 ゴブリンなどは心臓を狙い一発で倒すと血が飛び散って服が汚れる事が無いので余裕がある時は心臓を狙い一撃で倒すのがオススメとネットで書いてあった。僕もそれを実行してみると、情報通り血が飛び散って服が汚れることがなかった。

でも、一撃で倒せなくても、一定のダメージを与えると消滅して魔石になる。


「どうだ、クロ」

「ピュ、ピュ、ピュ〜」


後ろにいるクロの方を向き魔石を向け自慢すると、クロは喜びの声をあげてくれた。


「クロこれ食べるか〜」

「ピュイ〜」


っと、新鮮な魔石をクロに与えた。

まあ、魔石は腐ったりとか賞味期限とかはないんだけどね。


「ピュマ〜」

「うまいか〜」

「ピュウ〜」


クロは魔石を食べ終わると「美味い」っと僕に訴えてくれた。


「狩って、狩って、狩りまくるぞ〜」

「ピュイ〜」


僕とクロは手をあげ、僕はゴブリンを狩りまくった。

1回目は心臓を刺して一撃で倒せたけど、2回目以降、心臓を上手く刺せずゴブリンの緑色の血が服にベットリついてしまい服が汚れていた。


10体くらいゴブリンを狩って10個の魔石を手に入れ十分の成果なので、家に帰る事にした。

 ネット情報にあった「ボーン」は出現しなくて、僕は少しがっかりした。

 だって、骨が動いてんだよ、どんな風に動いているか気になるじゃん。でもまあ、外は日も暮れていることだろうから僕はダンジョンから出る事にした。


「クロ帰ろ〜」

「ビュビュ!!」


僕はクロを持ち上げようとしたら、クロは僕に持ち上げられるのを嫌がった。


クロは僕が近づくと鼻がピクピクするのでもしかして、っと僕は思った。


「もしかして、僕....臭い?」


クロは「コクリ」っと頷いた。


「す、すこし我慢して、一階層にいけば匂いがとれるから」

「ビュイ????」

「本当だって、本当だから少し我慢して」

「ピュウー」


クロはしかたなさそうに僕をみて僕の手に乗ってリュックの中に入ってくれた。

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