早朝ジョギング
初夏の朝は心地良い。
「いやぁ、やっぱり早起きは三文の得っていうのは本当だな!」
窓を開けると、初夏の爽やかな風が部屋の中に吹き込んでくる。いつもよりも1時間以上早く起きたから、仕事に行くまでの時間にも余裕がある。
「せっかくの気分の良い朝だし、たまにはジョギングでもしようかな!」
ハッ、ハッ、ハッ、とテンポよく息を吐きだしながら走っていくと、普段の通勤で使っている道もずっと綺麗な景色に見える。
「なんだかどこまでも走っていけそうだな!」
気分が高揚し、男は元気いっぱい走り続けていた。
「……で、ジャージのまま荷物も持たず会社まで来たということか」
「いやあ、時間も忘れて気分よく走っていたら会社の近くに来ていたものでして……」
ジョギングしたまま会社に来てしまった男の身体を流れているのが、運動した後の爽やかな汗なのか、冷や汗なのかはわからなかった。
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