織田信長

本人のキャラ

戦国武将の中で、もっとも有名な人物ですね。

みなさんの信長に対する印象は、どうですか?家臣の明智光秀をイジメまくり、ついに謀反を起こされるというきついキャラのひと?

あるいは、比叡山を焼き討ちし、みなごろしにしたという残虐非道なひと?


では、この人の名前を鑑定判断してみましょう。


信長。画数は、17です。

つまり分類7、外交力の人です。


ズバリ、信長は、他人に対し超絶優しい人柄でした。その優しすぎなところが、戦国武将としては最大の短所といえました。それが、信長が非業の最期を遂げた理由です。


まず信長の外交力が、最大限に発揮された分野が2つあります。


1つは、織田家中への人材集め。

信長は、コミュ力が非常に高かったため、人間のキャラが手に取るようにわかるという異能を持っていました。織田氏がまだ尾張1国だけしか支配していなかった頃、信長は天下に雄飛するために欠かせない人材を必死に集めていました。豊臣秀吉、明智光秀、滝川一益らは、それまでどんな人生を送っていたのかまるで分からないというまさに無名の集団の中から、信長が見つけ出した人たちです。

そして信長のこの外交力というキャラは、相手の人間性に多少の気になる欠点があろうとも受け入れるという包容力を伴っていました。ゆえに、のちにおかしなキャラを発現させる晩年を送ってしまうことになる秀吉でさえも、信長は喜んで受け入れました。


2つめは、周辺諸大名との関係です。

信長の基本戦略は、調略でした。つまり、戦う前に既に勝っているという状態になって、初めて合戦をするという。美濃攻略作戦は、斎藤氏につき従っている各地の武将をその外交力で次々に寝返らせることにより進められました。その後も、浅井氏と同盟したり、そのキャラをいかんなく発揮させていきます。

もちろんこの結果、従ってきた武将たちへの統制が不十分となり、謀反を起こされる理由にもなりました。信長は、他人をとことん信じてしまうキャラだったので、他人が悪い心を持っていると気づいていてもそれを信じようとしませんでした。結果として対処が遅れてしまいました。

信長と付き合う家臣たちは、信長への対処方法を知っていました。多少悪いことをしても最終的には許してくれるという理解です。信長のその甘さが、織田氏の命運を決定づけることになってしまいます。


つぎに、信長のキャラの短所についてです。

7画数、外交力の人の短所という話では、ありません。私は基本的に、キャラには短所が無いと思っています。

ここでいう短所とは、他のキャラのひとの存在が親しい身近に無いことによる短所です。人間関係、組織というものは、一人では成り立ちません。いろいろな、10種類全てのキャラが集ってこそ、組織は発展するのです。


外交力の人だけでは、組織は成り立ちません。指導力の人が、必要です。また基礎力の人が必要です。知略力の人も、必要です。

けっきょく組織が衰退したり崩壊したりする原因は、人材が不足することです。

それでは、当時の織田軍団の組織は、つまり人間集団はどのような状態だったかを次話で見てみましょう。

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