第2話 恩恵
恩恵って事はつまりそういうことだよな?俺チートスキル貰えちゃうの?笑 やばいめっちゃ楽しみなんだけど
「まず職業を選んでもらうんじゃが…」
よっ!出ました。職業!!いぇーい!!剣士、いや魔法使いってのも捨てがたいなぁ
「戦闘系の職業が売り切れててのぅ…」
はい、俺のチート人生積みましたァァ〜
いや、売り切れってなによ?そこは補充しとこうよ…神様…まず、職業の売り切れって何ですか?
「安心せぇ。戦闘系の職業でなくとも魔法は使える」
「分かりました。では残ってる職業って何があるんですか?」
「クリエイターじゃな!」
「えっと…あとは?」
「クリエイターじゃな!」
1つしか残ってないのかよぉぉぉ!戦闘系職業じゃなくてもほとんど売り切れじゃねぇか。ってか職業選んでもらうって言ったよね?1つしかない職業をどうやって選ぶの?無理じゃない?目を泳がせても無駄だからなぁぁ!
「悪かったのう。ちょうど大所帯の転生をしたばかりだっから職業が無くなっててのぅ。代わりと言ってはなんだが他の所でサービスするわい」
「はぁ〜分かりました。クリエイターで行きます。」
「よくぞ言ってくれた。さて、職業を選んでもらった所で次はアイテムじゃ!」
選んでないんですけど…まぁそれはいいや。今アイテムって言ったよね?これも売り切れとか言わないよね?
「安心せぇ。こっちは一流のアイテムが揃っとるわい。この中から2つ選んでもらいたい。」
へぇー結構ちゃんとしたのがあるんだ。ひとつずつ確認していくか。でも数が多いなぁ。
「オススメのアイテムとかありますか?」
「それならこのアイテム袋と何かの召喚書じゃな!」
おぉ!アイテム袋。あれだよな?無限に入る袋的な、万能袋だよな。これは確定だな。だけどもう1つ何かって何だよ!何の召喚書だよ。1番大切なところじゃねぇか!
「恐らく強い召喚獣が召喚できるスグレモノなのじゃがな。何故か売れんのじゃ…」
「当たり前でしょ!そんな怪しいもの誰も貰いませんよ!」
でも少し興味あるな。何が召喚されるんだろう。なんだろうこのワクワク感。なんかこの召喚書が俺を呼んでる気がする。
「…じゃあその2つで。」
ごめんなさい。俺が貰います…
「よし、アイテムも決まった。では最後にスキルじゃ!」
スキル来たァァーー まだスキルしだいで何とかなるんじゃないか
「本来ならスキルは一つだけなのじゃが職業を選ばせてやれなかったからのぅ。3つ選んでもらう事にしよう!しかも特殊スキルと言って取得するのが困難なスキルじゃ」
「よっ!太っ腹!」
「この中から3つ選んでもらいたいのじゃが」
どれどれ。俺は全てのスキルに目を通していく。結構多いなぁ。ん?この「生成」ってスキル俺のクリエイターの職業に合ってそうだな。それにこの「構築」ってスキルもクリエイターに合いそうだ。
「神様、この生成ってどういうスキルですか?」
「それは素材を使って物を作れるスキルじゃ。作業せずに作ることが可能じゃ。」
すげぇ便利じゃん。要は素材さえあれば、時間をかけず物が作れたりするんだろ?何よ。このチートスキル。素敵!!
「じゃあこの構築ってスキルは?」
「それはものを構築する仕組みを変えることができるスキルじゃ。例えば君の言う世界の和式トイレを洋式トイレに変えることができるのぅ。」
なんというわかりやすい例え。そして何て万能なスキルなんだ。これがあれば生成と合わせて形も自在に変形できるということか。
「この2つにします。」
「後1つはどうするんじゃ?」
ん〜、後は何が足りないかな。物は作れるから武器も生成可能だし。形も自在。後はその武器とか強化出来ればなぁぁ。んん?このスキル使えるんじゃないか?
「決めました。最後のスキルは付与にします」
「了解じゃ。ではこれから異世界に転生してもらうが準備はよいな?」
異世界かぁ。どんな世界が待っているのだろう。不安もあるが、ワクワクしてきた。
「はい。バッチリです!」
俺はこうして異世界に転生することになったのだった。
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