花を見る

花宮優

花を見る

わたしへ愛を囁く貴方の瞳

優しく頭を撫でる貴方の手

不服そうに尖らせた唇が

わたしの頬を緩ませる


貴方の頭から爪先まで

少し不細工な泣き顔も

わたしはきっと愛しているのだろう


黄色のチューリップ

赤色のバラ

白色のカスミソウ


少し焼けた、綺麗な肌

寒くて色づく、かわいい頬

ちらちらのぞく、小さな歯


花を見るように貴方を見る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

花を見る 花宮優 @hana_yuu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ