転生したら婚約破棄され負け確定!? 死にたくないので王国を乗っ取らせていただきます!
にがりの少なかった豆腐
設定
人物紹介・国の設定 ※ネタバレ有
<人物設定>
箕真門 碧 【みまかど みどり】
突然のゲリラ豪雨の際に落雷によって事故死した後、目覚めたらゲームの中の寝取られモブ公爵令嬢だった。しかも気付いた時には逆転不可能な段階まで進んでいて、婚約破棄秒読み。
ここから自分が何もしなければ自殺に追い込まれることは知っているので、どうにかして状況を打破しなければならなかった。そんな時、ふと元のゲームの展開にバットエンドルートを思い出す。
主人公はそこまで頭が良いわけではないが、話の流れを知っているために先手を打って行動しているため、他の人からは頭がよく勘が良いと思われている。
前世の見た目はまあ悪くないと言われる程度だったが、転生して公爵令嬢になったことで見た目はすこぶるいい感じになった。
残念なことに王子に婚約破棄されたという話が広まったことで、悪い噂が立ち婚約の話を持ち掛けて来るものは公爵の威厳が欲しい屑のみである。
内面は穏やかだが一度敵対したと判断した相手には容赦はしない。元より他者に対してそれほど関心を持っていたわけではないので、多少区別はすれど来るもの拒まず、去るものも拒まないといった人生観。
前世では恋らしい恋は一度もしていない。
ミリア・レフォンザム
ベルテンス王国レフォンザム公爵家長女
ゲーム内でのミリア公爵令嬢は悪役令嬢という訳ではない。公爵令嬢として男性とのかかわりは結婚してからという仕来りを守り、第2王子との肉体的接触は最低限にしていた。ゲームのヒロインである子爵令嬢はそこを突き第2王子を丸め込んだ形。
作中でのミリアはグラハルト商国の暗躍の痕跡を見つけ、そろそろ父親の公爵にその内容を知らせようとした段階で、王子を寝取られた形になる。ここに関してはゲーム内とそう変わりはない。
夜会の前、いつもなら来ていた王子が来なかったことで、王子が腐敗政権側に引き込まれた事実に気付き、今までの努力が水の泡になったことに絶望し生きる気力を失ったタイミングで碧がミリアの中に入って来た。
父親によって貴族とは国のために生きるということを教え込まれていたため、基本的な行動基準が国にとって有益かどうかになっている。その結果、王国に害がありそうなグラハルト商国について調べている内に王子を取られていたので浮かばれない。
と言うか、ミリアの性格が献身的すぎることで、何かと問題が生じている。貴族の令嬢にも拘らず『国のためなら死ねる』、と言う軍人顔負けな信念を持っていること自体が間違いだと気付くまでに時間が掛かり過ぎである。
最終的にオルセアに俺のために生きろと言われるまで信念を曲げなかった頑固者。
作者的に書いていてこの子病んでいるのでは? と思うくらいの人物だが果たしてオルセアはこの後どうするのだろうか? 今後が結構気掛かりである。
新興子爵令嬢
ゲームでのヒロイン ※最後の最後まで名前は出なかった、ざまぁ担当の令嬢
乙女ゲームのプレイヤーが操るヒロイン
ゲーム内でヒロインは、第2王子・兵士団副団長・大臣の息子・侯爵家令息・新興子爵家令息、の5人の内の誰かを攻略することになる。
第2王子・侯爵家令息以外は腐敗政権側の人物である。どのルートでもハッピーエンド・トゥルーエンドは打倒王政ものである。ついでに新興子爵家令息以外の攻略キャラには婚約者が居る。ほぼ寝取りヒロインであるため、プレイ後のレビュー評価は2極化しているが、ややマイナスが多め。5段階評価で2と3の間くらいで落ち着いている。
作中では最初と最後しか登場はしていなが、色々と暗躍を続けていた。腐敗政権側の子息のリーダー的存在であり、夜会のあれこれを計画していた人物。
真っ当な感性を持った令嬢は夜会のあれこれは冷ややかに見ていたが、主人公に対して当たり前に王子と婚約していたことに対しての嫉妬を含む負の感情を持っていた令嬢は、この展開を受け入れ主人公を落とし込もうと行動を開始した。
流れからわかる通り、このような行動をする令嬢の家は王宮内の汚職などに関わっている場合が大半である。
腐敗政権にまだ取り込まれていなかった第2王子を手に入れるためなら大半のことはなんだってする。何だかんだやっている内に第2王子にガチ恋し始めていたけれど、そのタイミングで反乱が起きた。
最終的に公開処刑された。細部は書くつもりはないが、少なくとも真面な死に方はしていない。
隣国であるアルファリム皇国の皇子
オルセア・アルファリム
皇国の第1皇子ではあるが、第2夫人の息子であるために皇位継承権は2位。強引に進める方針の皇国の中では珍しく穏健派で、侵略はすれど奴隷などは受け入れていない。他の皇族は奴隷に対して何の意見を持っておらず、奴隷を見てもなんとも思わない。そのため周辺国には奴隷を認めていると思われ、嫌悪されている。
それを打破したいといろいろと画策しているがまだ皇子としての能力を認められていないため、焼け石に水状態。
父親の皇から隣国の侵略の話を持ち掛けられ、それを上手くやれば皇子としても侵略した国に対して奴隷に対して否定していることを示さるのではないかと考え了承した。
計画を進める中で、隣国の第2王子の婚約者からコンタクトがあり戸惑っていると、婚約破棄されたため侵略計画に参加したいと打診された。はっきり言ってこの段階では裏切りの可能性を考えていたが、思いの外国の内情や協力者を持ってくるので何だかんだ言って受け入れることにした。
その活動の中で主人公のことが気になりだして、アプローチを掛けることになる。皇国の皇族は、基本的に血筋などはそこまで気にはしていない上に、婚約者は自ら捕まえて来るものという考えがある。そのため皇族の結婚年齢は周辺国に比べて20歳と高めになっている。現に第1皇子はまだ婚約者を決めておらず、主人公を婚約者にしても良いかもしれないと考えた。
兄弟間の仲は可もなく不可もなく。元より親である皇から役目を授かるのが皇国のやり方なので余程の嫌がない限りケンカはしない。むしろ不干渉状態になるため、変なところで行動が被り協力や競争をしている。
第2王子 主人公をあっさり振った王子
グレテリウス王子
意志が弱く流されやすい性格で、今回は子爵令嬢に言い寄られ体関係を持ってしまった。ゲーム内では暈されて表現されている。王子としての能力ははっきり言ってない。主人公との婚約に対してはそういう物だと考えて今まで何も考えてこなかったが、子爵令嬢の言葉に流されてこれが真実の恋だと勘違いしている。
当たり前だがゲーム内ではヒロインが絶対の正義として書かれている。ゲーム内ではヒロインと結婚して話は終わっているが、ゲームレビューでは確実に近いうちに国は滅びているなどの意見がいくつも上がっていた。
アルファリム皇国の皇 名前未設定
10人の息子と娘が居るアルファリム皇国の皇。ちょっとした失敗で第2夫人が先に皇子を生んでしまって問題になったがあまり気にせず、他の娘や息子を作った。
先代から皇になるのは第1皇子とされてきたが、別に第1皇子じゃなくても良いのではと提案し、ゴリ押しした。そもそも皇の考えは第1皇子に限らず、能力がある皇族が上に立てば良いという考えなので場合によっては、継承権1位が皇になるとも限らない。ただ、現継承権1位の能力上問題は無いのでこのまま継承されると思われる。
第1皇子に侵略の話を持っていったことに関しては、力を示すことを目的としている。さらに第1皇子が皇国の奴隷に関するイメージをどうにかしたいと考えていることも熟知しておりそれに関しても使えるような手柄を立てることを願っている。残念ながら第1皇子は皇国の空気には合わないと考えているため、近々他国との見合いなり関りを持たせようとしていたため、主人公との接触は渡りに船だった。
レフォンザム公爵当主
ミルゼア・レフォンザム
国の重鎮だったが現国王への忠誠は低い。
もともと前国王に忠誠は誓っていたが、現国王ははっきり言って無能と言える男なのでできれば早く次世代へと移行して欲しく思っている。
そのため娘を王子に嫁がせる予定だったが、その計画も婚約破棄により潰える。娘に対しては激アマであり、正直大した能力もない王子に嫁がせるのは苦渋の決断だった。その上で勝手に婚約破棄した上になんの話もなく、国王もむしろ婚約破棄された方が悪いと言ってのけたので、完全に王国への忠誠は失った。
夜会に行って帰って来てからの娘が今までと変わっているのには気付いている。しかし、そのことを問い詰めるつもりはない。とりあえず、娘が持ってきた爆弾情報を処理して反乱計画の賛同者を集めることになった。
作中最後に娘のミリアが王妃となったが、公爵当主としての立場は変わらない。別の子息も居るので後継者に困ることもない。
ついでに、王家が変わったことにより国政の重鎮としての役割に復帰した。
※元々名前を付けるつもりのなかった登場人物。話の流れ上、どうしても名前が無いとおかしくなったので急遽名前が付いた。登場人物の中で一番名づけに時間が掛かった。
馬車の御者・ミリアの御守役・レフォンザム公爵家諜報部
デュレン
ミリアがアルファリム皇国に向かう際の馬車の御者をしていたやたら強い人物。
今はレフォンザム公爵家の諜報部に所属しているが、元はアルファリム皇国の軍で諜報活動をしていた。ベルテンス王国内で諜報活動をしている際に、大怪我を負って死にかけていたところを公爵に助けられたことで公爵家に就くことになった。元は軍でも地位が高い所に居たため、オルセアも存在を知っていた。
作中最後の方でフェードアウトして、存在が無くなっているがしっかり公爵と共に行動している。ミリアの護衛をしていたのはあくまで公爵に言われたからに過ぎない。
そのため、ミリアに対する態度が割とおざなりだったのは、ミリア自体に恩は感じていないからだが、それ以外にも公爵から色々指示があったからである。具体的に言えば娘の婚約者探しとかそんなやつが。
ベルテンス王国の王族
基本的に自己中が多い。最初に生まれた第1王子は前王が生きているまともな環境で育ったため真っ当な価値観を持っているが、第2王子を初め、それより後に生まれた王族は甘やかされ大きくなった時に傀儡にしやすい様な教育を施されている。
はっきり言って生かす価値はないため侵略が住んだ後は、年齢が低い女子は修道院、男子は一番下でも12歳と手遅れと言える年齢であったため第1王子を除いてすべて処刑された。残りの王女は既に他国に行くことが決まっているため、この事に関しては嫁ぎ先の国による判断となった。
国王や国王夫人に関しては、贅の極みを尽くした生活をして国税を使いつぶしかけていたことから、公開処刑となった。ただし公開とは言っているが一般市民には解放せず、国に所属していた貴族のみである。
汚職などをしていた貴族に関しても同上として処刑されている。
<国の説明>
ベルテンス王国
王 自身の子に甘く、国王としての能力もあまりない。現状王国は傀儡政権化しており、はっきり言って不正などの温床と化している。
ミリアの親である公爵が大臣として働いていたにも関わらず、現在は王宮内にもいないのはこの所為。まともな政治者は王宮内から殆ど解雇されている。
どういうルートをたどろうとも王国の破滅は避けることは出来ない。ゲーム内では、ヒロインに諭された第2王子が王を倒し(殺してはいない)王宮内の不正や汚職を改善したと言う流れになっている。
残念ながら作中ではそこに行きつくことは無く皇国に侵略され、王族は一部を残し殺される。当たり前だがヒロインも家族もろとも殺されている。そもそもヒロインの家族自体汚職による子爵位継承をしている。ゲーム内ではうやむやにされているが。
第1王子は既に結婚しており、子もいる。まともな王族に該当し、クーデターの際には協力してくる。話の最後ではこの第1王子は侯爵として名を連ねることになっている。
グラハルト商国
奴隷推奨国家 他国に侵略して商品である奴隷を仕入れるという悪質な行為を繰り返し国益を得ているゴミ国家。さらに用済みとなった侵略済み国家をそのまま捨てるように放置することで損益を無視している。
表向きは理想的な取引国を装っているが、実際は国の内部に工作員を引き入れ国の内部から侵略を進めて行くやばい国。
国家主体で行われているのでまず止めることは不可能。しかも賛同国が多いため、攻め入ることも実質不可能と悪質極まりない。当たり前だが、賛同国はグラハルト商国から奴隷を買い上げている。ただし、国家戦力は単体だとそこまで高くはない。国内も王族と貴族以外は実質奴隷のような扱いで、平民は自由がほぼ無い上、逃げることすらできないと言った悪環境。工作員はこういった環境から抜け出すために努力し、成功することで貴族扱いを受けることが出来る。そのため多くのグラハルト商国の工作員が他国で活動し、暗躍している。ただ、中にはそれを利用して国外へ逃げる者もいる。ただし、その場合は追手が付き、捕まったら完全な奴隷として扱われ最終的に見せしめ扱いで殺される。
アルファリム皇国
ベルテンス王国の隣にある大国。基本的に侵略で国土を拡張してきた歴史がある。作中の時代ではそんなにしていない。そもそも周辺国が警戒しまくりなので出来ないと言うことだが。
基本的に実力主義の国。そのため、力のない皇族は、皇族で無くなった後には貴族にすらなれない程である。
皇が絶対の政治で国を動かしているため、皇族自体の国への影響力はあまりない。と言うかそれで威張ろうとすると物理的に首が飛ぶ。
グラハルト商国の情報操作により奴隷推奨国として名高いが実際には、国内で奴隷を見ることはほとんどない。見るとしたら他国から来た商人が連れて来た者くらい。
作中最後にオルセア皇子がベルテンス王国の国王になったが、実はこう言った経緯でアルファリム皇国の皇族が他国の王族になったケースが少なからずある。
ルクシアナ国
※本編作中では一切情報は出ていない。サイドストーリー(亡命令嬢の心残り)参照
ベルテンス王国の2つ隣にある小さな国。アルファリア皇国の友好国として存在し、小国ながら周囲の国に対してある程度の発言権がある。貴族の数は少なく、あまり経済規模は大きくない。資源も多くないため他国から仕入れている。国の運営は議会が主導し、数年に1回議員選抜が行われる。他の国と比べて腐敗は少ないが一部の権力者は日々暗躍を続けているがそういう輩は大抵信用が得られずに、議員になることは出来ない。議員になるためには、前議員に信用されている上に一定の功績が無ければなれない。そのため虚偽の報告も存在しているのだが、裏取はしっかり行われているためそうそううその報告が通ることは無い。
政治面で割とクリーンなイメージがある国。
しかし、そのため外から来た貴族に対して冷たい対応をすることが多い。今回のベルテンス王国の腐敗により一部の貴族が流れ込んだことで多少の混乱が生まれている。
〇サイドストーリーの登場人物
・夜会の給仕の思うこと
メイド 名前未設定
平民出身のメイド 15歳くらい
実家が宿屋を経営している。最近国外からの客足が減って来ていたので、仕送りとお小遣い稼ぎに働き口を探していた。たまたま見つけた王城での下働きメイドの募集が目に入り、面接に行ったら何故か王城内のイベントなどを担当する給仕メイドになっていた。
最初は給仕メイドの方が給料は良いので喜んでいたが、新人教育で仕事覚え貴族の知識を覚えていく中で何かがおかしいと感じていた。そして新人教育が終わりに近づいたころには確信をもって危機感を覚えるようになっていた。
そんな中、新人教育も終わる前に呼び出され給仕として、夜会に出るように指示される。どうして新人が出ることになったかを聞いたうえで、本人は断固として拒否しようと粘ったが残念ながら受け入れてもらうことは出来なかった。
そうしてメイドは絶望感に呑まれながら夜会の会場に立っていた訳である。
後の侯爵令息からの提案はメイドにとって絶望から救い出してくれる
レトレリオ
侯爵令息 侯爵家長男 下に2人いる 多分17歳
割と優秀な人材ではあるが、外見がおとなしい感じなので下に見られがち。逆に言えば警戒されにくいので、普段はからめ手のような論法や言葉でいつの間にか相手を丸め込んでいたりする。
勉学も優秀故、本来であれば結婚相手を見つけるのはそれほど苦労しないはずだったのだけど、結婚相手にふさわしい貴族令嬢は既に婚約者が居り、フリーの貴族令嬢はゴミ貴族出身と選択肢が殆どなかった。
いっそ結婚相手は平民でもいいのではと悩んでいる時に情報収集も兼ねて夜会に出席してみれば、見た目が好みのメイドが居たので連れていかれる前にと強引に結婚相手候補としてスカウトした。
最終的に侯爵家を継ぐことになるはずだが、期間的には短く中継ぎのような形になる予定。
当て馬
新興男爵家の息子
過去10年間で王国に誕生した新興貴族は殆どが他国出身。要するに工作員の家系なのでクーデターの際に討伐されている。実際に討伐の確認は行われていないので生きている可能性はあるが、生きていたとしても底辺での生活を余儀無くされているはずなのでどちらにしろ、
※この物語中の成人年齢は15歳です。
・亡命令嬢の心残り
リオナ
子爵家の令嬢 下に10になる弟がいるが一緒には住んではいない。王都にある家は本家ではなく、本家は領地にある。父親と弟はそこに住み、領地を経営している。残念なことに領地の経営が芳しくないため、本家へ戻るのではなく亡命しなければならなくなった。付き人のドルスに恋心を持っており、何事もなければ婚約していた可能性は0ではなく、むしろ王国の現状を考えれば可能性は高かった。将来的には弟を支える立場になる予定だったが今回の亡命でその辺りは有耶無耶になっている。
ドルス
男爵家出身の子爵家に仕える執事。リオナよりも歳が上で小さい頃からリオナの付き人として仕えていた。今回の亡命で付いて行くことが出来ず悔しい思いをしているが、仕方がないとあきらめている部分もある。リオナに対して恋心を持っているかと言われれば微妙なところだが、告白されれば受け入れるくらいの感情は持っている。
クラシス
リオナの母親 元ドルセイ家長女 兄弟のなかで最も優秀だった人物。当主は必ず男と決まっていたため、他国へ嫁ぐことになった。王国に戻り、公爵家に寄った際に現王政の補佐をして欲しいと懇願されたため、王宮内で働くことになった。上手くいけば爵位が上がる可能性があるので、出来る限りのことはする所存。使用人の中にはこの人が当主をした方が良いのではと考える者もいる程に優秀。
ロイス
現ドルセイ子爵家の当主で前当主の末息子 兄弟の中では最も能力が低い。末の息子として甘やかされて育てられた結果、考えが甘く迂闊な駄目当主になってしまった。今回のことを切っ掛けに補佐役の使用人が3倍に増えた。
オイガ
現ドルセイ家当主の長男 残念なことに現当主の迂闊さを受け継いでしまい今回の件が発覚した。結果的には良かったとは言えるが、次期当主になる可能性を考えると放っておくことも出来ないため、教育係が倍増した。自業自得であるため、擁護する使用人はほぼ居ない。
・裏舞台 付き人のメイドより
・メイド クロエ
ミリア・レフォンザム付きのメイド。幼少期よりミリアの付きメイドをしているため、ミリアのことを妹のように思っている。
伯爵家の出身だが、4女と後継者どころか伯爵家の一員としてギリギリの立場だったため、齢1桁の時からレフォンザム公爵家に仕えている。実家の伯爵家との繋がりは辛うじて残っているが、それはあくまで伯爵家が公爵家との繋がりを残したいがために存在している。そのためクロエと実家の直接の繋がりは既にない。
しかし、クロエとその母親の繋がりはひそかに残しているのでたまに連絡を取り合うくらいはしていた。残念なことにグラハルト商国の侵略によってその繋がりさえもいつの間にか消えてしまった。
年齢が20代半ばに迫ってしまっていることから、自身が自覚している以上に婚姻に関して焦っている。
ヒルトに対する感情は、釣り合わないとは思いつつも、笑顔が好みなのですよねって感じ。たぶん破局することは無い。というよりも、ヒルトからは逃げられない。
・国王付き補佐 ヒルト
最後の最後に出て来たクロエのお相手。名前は出ていないが、実は本編に出演している。
伯爵家の出身であり、小さい頃から優秀であったためオルセア皇子付きになる。そして物語最後には国王付きの補佐にまで出世してしまっている。本人も大分困惑した模様。
比較的異性から好意を持たれる人物だが、皇子付きだったことや国王付きになってしまったことで、安易に異性と出会うことが出来なくなってしまった悲しき男。年齢はクロエと同じ。
今回、オルセアの提案でクロエと出会うことになる。
実のところ、クロエとは何度か顔を合わせる機会があり、その際に目を付けていた。そのため、オルセアの提案には乗り気。そして優しく人当たりが良い反面、囲った獲物は逃がさない肉食系。
クロエに対する包囲網は既に万全。
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