僕の彼女は裏垢女子

第1話 出会い

僕と彼女の出会いは某大手マッチングアプリだった。

僕、イツキは35歳、年収450万と平凡な会社員だ。

彼女はエマ、32歳のエステ店勤務だ。

お互いバツイチ同士で僕には2人の子供が前妻との間に居てる。

エマには子供が居ない。

最初はアプリ内でのメッセージの交換が始まった。やりとりが続く中で会ってみたいと思いLINEの交換を打診した。

快く応じてくれた。

ラインでのやりとりが続き会うことになった。サイト内での写真はみていたので予め大体の顔はわかっていた。

会う日、事前に何食べたいか聞いていたため2人で焼肉店に行くことになった。

そして初めて会う時がきた。

緊張していたが駅に着いたので電話をしてみる。

エマもちょうど改札を出たところだったようで駅のアナウンスが後ろから聞こえてくる。

そのまま電話をしたまま会うことにした。

初めましてぇ〜とかの言葉もなく

『お店どっちぃ〜』

って言うのが会って初めて交わした言葉だった。

僕も

『こっちぃ〜』

って言う返しをしたのを鮮明に覚えている。

お店に到着後、互いにマスクをしていたから素顔をみる瞬間…緊張する。。。

エマがマスクをとる、

『か、か、可愛い』

思わず声が出たのを覚えている。

エマはニコッと

『イツキ君こそ画像より男前じゃん』

と言うてくれた。

第一印象は互いによかったみたいだ。

その後も話しやすい空気がエマの周りを包んでいる。

僕は一瞬でエマの虜になってしまった。

離婚後、初めて恋に落ちてしまった。。。

これが全ての始まりだった…