第2話 カントワからの使者

ある日、アルメはサミルに呼ばれた。

「失礼します。アルメです。」

「入りたまえ」

サミルの部屋には、2人の男がいた。

「紹介しよう。コニア大陸にある

 カントワの首相秘書でサルバンさんと、

 もう一人は、まぁ知っているかな?」

「副局長のサニアムさんですか。」

「そうだ。サニアムは、私の幼い頃からの

 友でな。」

「君がアルメくんだね。サミルから

 君のことは聞いてるよ。」

先に口を開いたのはサニアムだ。

「ありがとうございます。

 それで、ご用件は?」

「実はな、今極秘で動いている

 PJT青の星についてなのだが、

 実はカントワにある研究チームでも

 同じ研究がされていることがわかった。

 そこでこれからこのPJTをカントワと

 合同出ることになったのだ。」

そこでようやくサルバンが口を開く。

「我らの研究チーム そちらの宇宙局

 それぞれ ひとり はけん したい」

カタコトながらカムアの言葉で話した。

「なるほど。ではその役を私がやるの

 ですか。」

「できるか。この宇宙局にカントワの言葉を

 話せるものは少ない。なんせ小国

 だからな。お前大学でカントワール語

 とってたろ。」

カントワという国は、このアムル星の中で最も小さい国であるにもかかわらず唯一カントワール語という言語を使う種族である。

「いいですよ」

アルメに断る理由は特になかった。

『サルバンさんですね。

 よろしくお願いします。』

『おぉ。お上手ですね。

 よろしくおねがいします。』

「なんて言ってるのかわからんが

 日程については、また後で話す。」

「じゃあ。僕はPJTに戻ります。」


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