第6話突然シャンソンとの出会い!

 住まいとさほど遠くも無い八千代台の地下にあったクラブのようなお店に良く飲みに行っていた。

 ある日ちょっと飲みすぎて上の店でコーヒーでもと思って入ったら、マダムが一人で後かたずけをしていた。

 『コーヒー一杯だけど大丈夫?』

 『大丈夫ですよ!いつも2時くらいまでやってますので』

 『今日はライブをやって居て皆さん帰ったばかりで、今は私が後片付けをやって居たの』

 『ライブって何の?』

 『シャンソンが多いのよ』

 そういえば高校時代に深夜放送のラジオから流れてきたロタン ロタンの歌いだしの確かグレコの歌に惹かれた事を思い出すくらいで、その後言語も理解できなくて、特にこったり聴いたりもしていない。

 お店は入り口から奥に細長く、左側にカウンターで右にテーブル席が3択で壁にやたらにピエロの絵が有った。


 この日を境に今日まで30年以上にわたって、シャンソングループを立ち上げたり、ホールでの年一回のコンサートや毎月のライブ店での巡回コンサートをしたりと、本業そっちのけ状態で熱中したものだ。

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