あなたの性癖は何ですか?

やーや

プロローグ No.0 物語の始まり

「なんだ?これ」


「ん?あぁ、何か流行ってるアプリがあったから教えてあげようと思いましてねぇ」


「性癖マッチング...?彼女欲しいのか?」


「違う違う。それ、何か性癖を書いて、同じ性癖を持つ人を紹介してくれるってアプリ...

らしい」


「らしい...って、お前...」


こうが送ってきたんだろうが!と、言いたくなったが、言うほどのことでもないから呑み込んでおく。

そんなことより、性癖ねぇ...。


「なぁ、これって女子と会わなくないか?例えば、うなじフェチって書いたとして、うなじフェチの女子とかいないだろ」


「大丈夫、大丈夫。性癖を書くときに、自分の自信のある所とか、好きというわけではないが、大丈夫な性癖、もとい受け入れられる性癖も書かないといけないらしいから」


「成歩堂龍一。でも、何で性癖なんだ?」


「ほら、相手の性癖がキモくて別れた...ってこと聞くことあるじゃん?

だから、性癖なんじゃない?お互いにそういった所に理解があれば、

別れる心配もないし」


ふーん。まぁ確かに付き合ってみたら、彼氏が耳フェチだった、とか、彼女が剛毛フェチだった、とかわかって受け入れられないとかで別れたりするかもしれないしな


「まぁ、わかった。面白そうだから俺もやってみるよ」


「おっ!じゃあ一緒に始めようぜ」


「始めてなかったのかよ...。」


しゅんがやるならやろうと思ってたからな。俺1人でやっても面白くないし!

俊の性癖と、その性癖でどんな人と会うのが重要だからな」


「鴻、お前人の性癖が気になるだけかよ....まぁ、いいけどな。

あっ!鴻の性癖も教えろよ」


「もちろんともさ!親友」


「わかってんならいい、親友」


はぁ...全く。性癖マッチングねぇ。やると言ってみたものの、こういうアプリとかって鴻が言わないとやらないから少し不安だな。


「あっ、もう昼終わるな。俊今日の放課後空いてるか?」


「空いてるぞ」


「なら、帰りに駅のマックいこうぜ!今日、部活ねぇから。

そこで、さっきの話のつづきしようぜ」


「わかった。」


「おう!じゃ、もういくわ」


「おう、じゃ」


放課後ね。じゃあ、その前に自分の性癖を思い返しとくか。


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