おばけになって

生太

第1話

「ずっと一緒にいたい」

「ずっと一緒だよ」


「死ぬまで好き」

「おばけになっても好きだよ」


そんなやりとりを何回繰り返したかな。


あなたはいつから私のこと重いって思ってた?


でも、私のこの気持ちに重さなんてあったら、あなたなんてとっくに潰れてる。


私はあなたがいなくなってどこか壊れちゃったみたい。


今日はあなたのお誕生日だね。

ケーキ美味しかった?

お花気に入ってくれた?

私からだって気づいた?


もう声は聞こえないけど、寝顔も大好きだよ。


すぐ追いかけるからね。

また一緒にいられるよね。


「おばけになっても大好きだよ」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おばけになって 生太 @edazima

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ