第1話【初めて出来た友達は、ムカデ】

これは、美由の親から聞いた話です。

幼少期の美由は、活発で『変わった子』だったそうです。もちろん、美由は覚えていません。


よくされていた笑い話は、ムカデの話。美由が3歳の頃だったそうです。まだ保育園にも行っていなかったため、友達も居なかったはずです。

「“座り込んで何かやってるな~”と思ったからコッソリ見てみたら、驚いたわ~」と、美由の母親がそう話をするのです。

コッソリ見てみたら…「美由がムカデと遊んでいた」と言うのです。普通なら信じられない話ですが。

“でも、今までムカデに1回も噛まれた事無いな”…と。周りの家族は、何回か噛まれた事は有るのですが。



美由は、本当に『変わった子』・『不思議ちゃん』なのかもしれません。

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