[瑠璃と珈琲] 10. En gang til, før jeg dør, på den café i Odense. (最後にもう一度だけ、オーデンセのカフェにて) 2010-06-25

 フードをかぶっていても、かのじょはすぐにぼくだといたようだ。

ほんとうに、またてくれたんですね。」

「でも、これでさいだ。」

「そうですか⋯⋯。」

 かのじょぼくまえにコーヒーをいた。とっくにめていたのか、えない。

「⋯⋯そのすいしょうひと欠片かけだけもらってもいいですか?」

「これはしゅようだ。かたちれいだとしても、れやしないよ。」

 そううと、かなしそうにかのじょうつむく。

わたしも、あなたとおないんにたいだけです。」

 かげのあるほほみだった。

はっけつびょう――めずらしくもないです。」

 しょうじょは、ぼくとなりせきすわった。そのきょやく1メートル。

めいはんとしわれたのがきょねんすえわたししおどきですね。」

 あんかんふくんだわらいをおくかのじょが、ぼくには何故なぜかなしくえてしまった。

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