第111話

「おい、賢!」


「あ、アンディ」


「来たなら声かけてくれよ」


「はは、わるかったね」


「そうだヨ。意地が悪いよ」


アンディが笑いながら声を掛けて来た。


「もうここに来てると思ったんだよ。食べ物があれば必ずそこにからね」


古城が笑いながら、アンディに言った。


「はは、違いない。早く、飯を食いに行こう。飢え死にしそうだ。花音ちゃんは何が好きかな?」


「お寿司が好きです!」


「おっ、俺と一緒だ! いいね! 早く行こう!」


「アンディ先生~ 早く、早く」


白衣を着た若い医師達に呼ばれて、アンディが誘われるままに、花音を連れて行ってしまった。



古城は部屋の隅に移動すると、スマホを取り出し、スケジュールを確かめる事にした。

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