【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
プロローグ 文書ロイド(文章作成補助システム)との出会い
【完結】文書(ぶんしょ)ロイド文子シリーズ原典 『サッカ』 ~飽話(ほうわ)の時代を生きる皆さんへ~ 俺は何が何でも作家になりたい! そう、たとえ人間を《ヤメテ》でもなぁ!!
春眼 兎吉(はるまなこ ピョンきち)
プロローグ 文書ロイド(文章作成補助システム)との出会い
思えば、アレがすべてのはじまりだったんだ。
帰宅後、何気なく開いたパソコンのウィンドウ。そこに『体験版』と銘打たれた文章作成ソフトが届いていた。なんだ? スパムか? そう思ったが、のぞいてみることにした。だって今の俺は文章作成を向上する必要があったから。
早速、インストールしようとすると、『本ソフトの説明』という注意表示が出てきた。
◆
・昨今のボーカロイドの人気にあやかったわけではないですが、本システムを『
・有限会社 MUST
※本製品は試作品です。動作中のいかなる
……少し乱文過ぎました。でも文子を前にした方々、最後にこう問います。
「人間『ヤメテ』でも作家になりたいですか?」
なんだ、このメッセージは。だが最後の質問に俺は『イエス』と答えた。どうしても作家になりたかったからだ。これで先輩をアッと言わせることができる。
そう、はじめはちっぽけな俺の自尊心からだったんだ。
だが、その日から俺は『徐々に』人間をヤメタ(外れていった)。
……それまでの俺は、ちゃんと人間していたんだろうか?
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