The BOSS ~血の付いたマント~

@SUZUMEnoMONOGATARI

第1話 ~奪われた普通~

「ヒーロー それは、人を悪から守ってくれる人たちだ。

この世界にはヒーローが存在する、そしてそのヒーローの所属する場所こそが

”ゴット・アイ”なのです!!」


その大きな会場にいる人たちは大きな拍手をする。そして、

熱く語る女性はまだまだ語る・・・


「そして、我々、”ゴット・アイ”には既に500名ほどのヒーローによって

 形成されています、7やマックス、バイキング、A_1などが所属していますが、

 やはり、皆さんはこの方を求めているでしょう!!

 正義の翼・・・”ジャスティス・ウィング”!!!」


大きな歓声と共に、マントを付けたイケメンがやってくる・・・

そして、ジャスティス・ウィングはみんなの歓声で笑顔になっている。


「やあ、やあ、」


マイクの前に立つ。


「いやいや、とても大きな歓声ありがとう・・・」


観客の中には嬉しさのあまりに泣いてしまうものもいた。


「私は今まで人々をたくさん救ってきました、ですがその中には救えなかった者も

います・・・、しかし!!我々はそんなことが二度と無いように!!

ある企画を考えました、それは、ヒーロー応募の再開です!!

条件はありません!!自分の腕に自信がある方は、ぜひ応募を・・・

我々ゴット・アイが責任をもって、審査いたします・・・

ぜひ、ご検討を・・・」


そして、また大きな歓声と共に彼は消えた・・・


そして、僕はその中継をテレビで見ていた・・・


「おい!!マーカス!!マーカス!!」


父が車から呼んでいる・・・学校だ。


「わかったよ!!父さん!!」


僕はゆっくりソファーから立ってめんどくさそうに服を着た。


「マーカス!!」


僕は返事をしながら車に乗った、父は厭きれている・・・


”なんだよ・・・いつもの事じゃないか・・・”


そして、車が動き始める・・・


僕はスマホをみながら揺らされる・・・

だんだん酔ってきた・・・


別の場所{トレーニングをする女性}


その女性はボロボロの車を片手で持ち上げる・・・

そして、投げ飛ばし、壊す・・・

すると、母さんがやってくる。


「いい調子、じゃないの・・・ミーラ・・・」


ミーラーは笑顔いっぱいで返事をする。


「母さん、私、受かるかしら・・・」


すると、


「あんたのいいところはその”笑顔”よ!!

  そんな、自信がない顔をしてしまうと、受からないよ!?」


ミーラはその言葉を聞いて、また、元気いっぱいでトレーニングを始めた。


そして、審査の日・・・


カメラの男性

「はい、どうぞ・・・」


ミーラーは始める。


「えっと、私は、ミーラーって言います、ゴット・アイが大好きです!!」


カメラの男性が特技をどうぞと言う。


「はい、じゃあ・・・あッ。あの、あそこの缶は、いりますか?」


「いや、いらないけど・・・?」


すると、


ミーラーの手から大きな稲妻が出てくる。

そして、その稲妻は缶を貫いて、跳ね返ってカメラに当たる・・・


「あっ・・・ごめんなさい・・・」


{マーカス、学校の帰り}


マーカスは学校の帰りで寄り道をしていた・・・

そこは、人がいない、道・・・


しかし、今日は前でカップルがイチャイチャしている・・・


”はぁー。通り過ぎたいけど、きまずいな・・・”


すると!!


カップルの女性の方が何かにぶつかって体が引きちぎれる・・・

そして、男性は叫びだす、しかし、その男性も一瞬で血の噴水になる。


僕は息もできないほど驚き、とっさに物影に隠れると・・・


その死体の前に、有名ヒーローの7が立っている・・・


”何・・・してるんだ!?”


すると、7はその女性の血を飲み始める・・・


僕は吐きそうになった・・・


しかし、


「誰か?いるのか!?」


俺は人がいる方に走って逃げた・・・


さすがに7は人が多い所までは追ってこなかったが・・・

追いつかれていたら、どうなっていたのだろう・・・


その日から・・・ヒーローとは何か・・・わからなくなった。








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