先負に、汚染を射た
発車と同時に読書を始めた。日本の川を旅するの続きを読む。第五の旅は多摩川。かなりソーゼツな内容である。現在もこの状況は変わっていないのだろうか?だとしたら、大変なことだ。皮肉な笑いの裏側に「川の崩壊」に対する野田さんの哀しみが感じられる。必読のカヌー・エッセイ。
職場に着いた。買物カードのチャージを済ませてから、売店に入った。空いている卓席に陣取り、ささやかな朝食をしたためた。ケータイに知友Kさんのメールが届いていた。読後、返信メールを送った。
ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。今日の話題は「喉飴市場の可能性について」であった。飴類にはあまり縁のない俺だが、聴いている内に、どんな味なのか、試してみたくなった。
午前業務終了。職員食堂に行き、券売機でAランチを買った。窓際の席に座り、飯とオカズと汁を腹の中に流し込んだ。虚しい食事である。食事と云うより、作業に近い。空腹を埋めるための作業だ。孤食は好きだが、虚食は耐えられない。水分補給後、食堂を離れた。
休憩室は無人であった。当然、討ち死にもゼロ。一番好きな場所に腰をおろし、多摩川の続きを読んだ。本を読むならこの時だ。うるさいやつらがやって来ると、おちおち読書もできない。
最近、役人面の異常性が増している。そんなに他人の行き先が気になるのだろうか。俺には理解できない。この人たち、退職の日まで、こんな会話を続けるつもりなのか。語彙も貧弱で、ダサク畑の肥料にもならない。〔25日〕
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