友引に、シチューを射た

 施錠後、自室を離れた。歩数計の付属時計が「朝の5時50分」を示していた。通路を進み、階段を下った。途中、愛犬をだっこしたおばちゃんとすれ違った。最寄り駅到着。改札を抜け、歩廊に足を進めた。


 扉が閉まり、電車が動き始めた。発車と同時に本を開いた。野田知佑の『日本の川を旅する』(新潮文庫)を読む。再読である。第一の旅は釧路川。屈斜路湖を起点にして、釧路川をカヌーで下るのだ。野田さんらしい旅であり、野田さんにしかできない旅でもある。


 職場に着いた。入金マシンに買物カードを挿入した。2000円チャージ。売店に入り、朝食を買った。俺が毎朝、ホットコーヒー(大)を飲むことを店員の皆さんは知っていて、最近は何も云わなくても、それ用のカップを出してくれるようになった。感謝。売店を出て、広場に足を進めた。


 空いている卓席に陣取り、ピザパンを食べた。食後、コーヒーを飲みながら、昨日撮影した写真の整理を行った。ブログ用として、使えそうなものは残し、そうでないものは消した。その後、釧路川の続きを読んだ。


 午前業務終了。食堂に行き、券売機でAランチを買った。今日のAはチキンシチューのようなもの。窓際の席に座り、食事を始めた。ガラスの向こうに被写体には不向きな風景が展開していた。丼飯とシチューを腹におさめてから、茶碗一杯分の冷水を飲んだ。

 休憩室に行き、釧路川の続きを読もうとしたのだが、猛烈な眠気に襲われ、断念を余儀なくされた。今日は読書なしで仮眠に突入した。〔18日〕

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