輝魅

雨宮 苺香

第一章(前編) 始まり

プロローグ

 高校1年、春。

 桜の花が開き、真新しい制服と見慣れない校舎に通う4月も終わり、緑のしげる5月になった。


 高校生なのに中学生と変わらないじゃん! もっと高校生らしいことがしたい! ──そう思った私はアルバイトに挑戦しようと決意した。

 働く場所はケーキ屋さん。理由は高校から近くて雰囲気が好きだから。面接は緊張したけど、思ったよりも優しい店長さんに救われて、無事働けることに!

 こうして“バイト”という高校生らしい響きと立地場所や雰囲気、つまり、勢いに任せて私のバイト生活が始まったのだ──!

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