わたしのせかい

ガラス戸に映ったキャンドルの火

ゆらゆら揺れて影と踊る

マッチの焦げた匂いがはなれない

小さな呼吸が火を揺らす

ペンの動きが火を揺らす

天井に現れた巨大なバケモノ

勇敢な犬が立ち向かう

今の私には友人も恋人もいらない

静かな一人きりの部屋と本とキャンドル

これがあれば後はもう充分だ

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