詰んだ盤上のダブルチェック
宮脇シャクガ
市松模様に王手
朝起きて、寝床から起床すると新聞の朝刊がすでに届いていた。
どうやら私が関わるであろうプロジェクトのアジェンダが載っているらしい。
サハラ砂漠のアルカリ灰による地質土壌改良実験のテストベッドとして試験的に私を試用してくれるらしい。
国内は相変わらずの不景気というのにありがたいことだ。
パソコンの電源を入れて起動して、放置気味のメールボックスを漁ってあいさつ回りを済ませる。
直接顔を合わせる機会が減ったからこそ、こういうのはしっかりしとくものである。
ついでに機会があったので聞いてみると、2日おきに休みと仕事の変わる勤務らしい。面倒だけどそのうち慣れるでしょう。
時間をそこそこ有意義に使っているとそろそろ太陽が南中にかかり、もうすぐ正午らしい。時間もお昼だ。お昼にしよう。
ピザの半額クーポン券に使ってない残りのチケットがあるが、残り物を始末せんとする圧力に負けてチゲ鍋に軍配が上がった。
豚肉、シャンツァイ、人参、パクチー、白菜、コリアンダー、絹ごし豆腐。
韓流ブームには全くもって詳しくないが、いわゆるスンドゥブというやつに近い感じになっただろうか。
7種類も具材を使って健康に良さそうだし、なにより、こういう食材をきれいに使い切るのは地元では「始末が良い」と言って喜ばれる。
お昼からはオフの休日だ。
特段書き残すことはなかったが、久々にゆっくりと無為に過ごし、夕食を簡単に済ませると、やることをやって、現地に予め下見に行くための段取りを準備して寝床で就寝した。
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