第12話まあばあちゃんと花のおじさん
まあばあちゃん達が広場の隅っこで仲良くたこ焼きを食べていると、向こうの方から大声で呼ぶおじさんがいます。
「私たちのことかしら?」
まあばあちゃんとトモちゃんは勘違いかなと思って辺りをキョロキョロと見回しましたが、それらしい人はいません。
「やっぱり、私たちの事かな?」
いぶかしげにしている二人に、おじさんはなおも大声で手招きしています。
「おばあちゃん、行ってみよ」
トモちゃんは、空になったたこ焼きの入れ物を紙に包んでゴミ箱に入れました。
「早く早く! 花が無くなってしまうよ!」
おじさんがまあばあちゃん達に言いました。
「さっき、うちの娘のところで何か買ってくれたやろ? ありがとな!」
おじさんはビーズのお姉さんのお父さんだったのです。
「ほら、今なら、まだあるけど早く取っとかんとみてる間になくなるで」
「わあ! キレイやね! おばあちゃん!」
おじさんの前に並べられた箱の中に黄、白、ピンク、紫のきれいなパンジーがいっぱい入っていました。
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