第28話 月額600円

「何が月額600円なの?」

 ふふん。最近、月額払えば、電子書籍読み放題っていうサービスがあってね~これが、また良いからおすすめってことで書こうかなって。

「書くネタがないんだね~おじさん」

 うわーーー、そういうこと言わないの!!

「とりあえず、今日のおやつ出しなよ」

 か、カツアゲみたいなこと言ってる…。今日は丸ごとバナナケーキだよ。

「クリームたっぷりで美味しいやつね!」

 うんうん。牛乳とお茶いれてくるね。


(ティータイム中)


「もぐもぐ…それで何が良かったの?」

 まずは読める本の量も種類も半端ない。1か月のあいだに定価500円の本を2冊を読めば、元は取れるしね。何より、横になりながらスマホで読めるので楽。あとねー、月間雑誌が読めるのも良いよね。

「雑誌?」

 そうそう、本屋で買うのも躊躇するようなお洒落な雑誌も読めるんだ。女性雑誌も読めるしね。へへ…。

「うっわ…なんで読むの」

 へ、変な意味で読んでるんじゃないよ。ロリちゃんを描写するときにね…お、お洒落な服着せてあげたいじゃん?

「え…あたしの服の描写、全然してなくない?いちばーん、最初に雑誌に載ってそうなお洒落な服だぐらいしか描写してないよね」

 ぐふっ…。服の描写って難しいよね。

「おじさんは、いつもこの部屋にいるときは、よれよれのジャージだよね。しかも、高校名が刺繍してあるやつ」

 高校のジャージって高いけど、丈夫なんだよね。卒業してから10年以上経って、休みの日に着てるけど、毛玉が全然できない。強い。


 ごほん。話がそれちゃったけど、とにかく、月額の電子書籍読み放題はおすすめ!特に良いって思ったのが、自分じゃ買わないジャンルの本も読めること。

「それの何が良いの?」

 考えの幅が広がるってことだよ。たくさんの本を読むってことは、作者の濃縮した人生観を読むことと同じだと思う。それに、いまは、コミックエッセイが多くて読みやすいんだよね。この前書いた、家族の形もいろいろあるっていう話も、そういう本を読んで書いたんだ。

「ふーん…おじさんは、本を読むの好きなんだ?」

 好きだよ。

 ちゃんとした知識でわかりやすく書いた本ほど面白いものはない!それを月額600円で読めるなんて、安い!

「あ、なんか楽しそうに言ってる」

 ふふ。それに、いま流行りの転生物で書籍化されてる話も結構読めるんだ。

「敵を知り己を知れば百戦危うからずってやつね」

 ロリちゃん!10才10才!

「大丈夫、今どきの10才は賢いから」

 うっ…そうかも…。

 読み放題の中に、英語や歴史のコミック本もあって、わかりやすいのなんので。おじさんが学生の時にあったら、もうちょっとテストで良い成績とれたのになぁって思ったよ。

「動画サイトで、わかりやすい勉強の講義してくれる人もいるしね」

 うらやましい~今の子って勉強好きな子が多いのでは??

「おじさんも、勉強したかったらすればいいじゃん」

 た、たしかに。遅くないかな?

「遅くないよ」

 うん…ありがとう、ロリちゃん!

「おやつ代ぐらいは、おだててあげる」

 ひゅーしっかりしてる!

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