【裏話・その他】

【ヘタレ陰陽師】より

ヘタレ陰陽師の裏話(書き直す前の話等)

 裏話ってたまに書きたくなるんですよね。裏設定とかボツ案とか。

 というわけで、


『千年ぶりに現れたとかいう安倍晴明レベルの陰陽師がヘタレすぎてどうしようもない! ~もふもふケモ耳男子×3にあざとい系神主を添えて~』

https://kakuyomu.jp/works/16816700426687555745


 の裏話諸々を書こうかな、って。最近何かと忙しかったんで、息抜きですよ、息抜き。息抜きに何書いてんだ。



 毎日更新のエッセイの方でもちょろっと書きましたけど、このヘタレ陰陽師、カクヨムコン用に書いた長編なんですけど、実は書き直したやつなんですよね。登場人物の名前はそのままで、元は全然違うお話だったんですよ。


 その、書き直す前のやつの大まかな内容としてはですね、葉月と慶次郎は幼馴染同士という設定で、高校進学を機に無理やりルームシェアすることになる感じでした。親同士の策略的なアレですよ。私の筆力では、これくらいしか高校生の男女がルームシェアするっていう展開に持ち込めなくて。


 で、陰陽師は出て来るんですけど、慶次郎ではなくて歓太郎の方で考えてました。ケモ耳ーズももちろん出てきますが、それも歓太郎の式神という設定です。真名云々というのはなしで、あだ名って感じで『おパ』『麦』『純コ』って呼んでる、っていう。人間体のイメージはあのままですけど、ケモ耳尻尾はなし。普段は普通の大型犬の姿でペットOKの2LDKに住む、みたいな。せっま。


 一応慶次郎も神社の息子なので実は式神が出せたりするんだけど、幼少期に何かの事件があって、出来なくなった、みたいな感じでしたね。確か。どうせ最後の方で葉月のピンチか何かで覚醒する感じでしょうけど。


 そんで一応陰陽師ものなので、それっぽい事件が起こる感じで、式神の散歩をしている葉月が巻き込まれるんだろうな、みたいなのをぼんやり考えてたんですけど、そこに入る前のルームシェアスタートの段階で、葉月のことが大好きな慶次郎の愛が重すぎて、ヤンデレストーカーみたいになっちゃってやめたんですね。最終的にはカップル成立エンドだろうな、って思ってたんですけど、どう考えてもこんなやべぇやつのこと好きになるわけねぇな、って。ちなみに、こっちの慶次郎の一人称は『俺』で、性格もあそこまでヘタレではないです。ちょいヘタレ。そして、ド変態でした。


 こっちのルームシェアものでも式神達は基本的に慶次郎の言うことを聞かない設定でした。歓太郎の式神だからというのもありますが、神社の息子なのにそういう力がない慶次郎を下に見ている、みたいな感じで。

 で、彼らの名前を付けたのが葉月だから葉月には逆らえない、みたいなのを考えてました。つまり、この小説内ではネーミングセンスがヤバいのは葉月の方だったという。あっ、クソダサTはちゃんと出てきます。もちろん慶次郎の私服ですし、用意してるのは歓太郎です。ただこちらでは、そのTシャツのデザイナーが実は歓太郎だったということになっていました。


 そうそう、葉月の初恋が歓太郎っていう設定もありました。慶次郎は歓太郎のことを『兄ちゃん』って呼んでましたね。葉月は歓太郎を『歓ちゃん』と呼んでいます。


 こうやって書いてみると、本当に全然違う話になりましたね。


 慶次郎は『俺』→『僕』のスーパーヘタレ陰陽師になりましたし、

 歓太郎は葉月の初恋の相手且つ有能な陰陽師からわいせつ神主になりましたし。慶次郎の変態部分がこちらにスライドしてきた感じですかね。スライドさせましたけど、これでもかなりマイルドにした方です。

 葉月は……あんまり変わってないです。ツッコミ過多のばいんばいん設定で、ネーミングセンスがヤバいくらいでしょうか。

 式神達は人間verの時はケモ耳尻尾になって、正式名称を出し惜しみした感じ。兄弟設定はそのままでしたが、長男おパ(ゆるふわ)、次男純コ(やんちゃ)で、麦が末っ子(しっかり者)でした。この時は。やっぱやんちゃっ子は末っ子かなって思って、純コが末っ子になりました。

 

 そういえば、慶次郎はもう常時「はっちゃん大好き」「はっちゃん可愛い」って言いまくってました。誰だよこいつ。完全に別人じゃねぇか。


 ただまぁ、もしこっちのを書き上げていたら、あそこまでの人気作(宇部基準)にはならなかっただろうから、ほんと書き直して良かったな、って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る