幻視のデッサン(創作論)
蒼天 隼輝
かくしものの頃「見えた」もの
かくしもの
https://kakuyomu.jp/works/1177354055408098721
第一回きつねマンドラゴラ小説賞 大賞受賞
https://note.com/fox_0829/n/n76a028f8a12b
連絡来るとき、呑気に絵を描いていたのでアサシンもいい所でした。ドスっと。
普段の立ち回りはそこそこ冷静な方だと思っていたのだが、何故か何も用事がないので部屋を3往復したあたり、異常行動というのはちゃんと実装されているようだ。
……それは置いておいて。書いた時の振り返りを。
<お題の調理>
マンドラゴラです。それも結構マンドラゴラ自体に縛りが多い。マンドラゴラ概念でお題消費にならないようにという事なんでしょう。「マン・ドラゴン ラー」……とかそういうことにならないためだと理解している。ところで思いついたはいいがマン・ドラゴンってなんだ。
・根っこが人型の植物
・抜いた悲鳴を聞くと発狂死
・薬効成分あり
さて、既に情報が多い。どうしたものか。丸ごとマンドラゴラを使うにも、何かオーバーラップがないと話の流れにならないな……
絵をかくときにもモチーフ相手にやるのだが、何が意外なものとつながったり、違う側面から見れないかと試行錯誤のためマジカルバナナを試みる。この文丸ごと投げると情報過多なので、
・植物
・抜く⇔抜かない
・薬効
あたりに絞って広げていく。覚えている限りこんな内容が出ている。
・植物
→成長(生育不良)、間引き、日当たり、栄養、水はけ、球根用の花切り、
第一次産業
・抜く⇔抜かない
→空気に触れる、土が固まっていれば抜けない、地中からは常に埋まっている
・薬効
→薬の材料として需要あり、ドーピングマッチョ
おい最後。
<話を「見よう」とする>
見える、文字通り背景含めて光景が見える事なので、つまり
・舞台
・人物
・人物の行動
・雰囲気
が確定したことを言う。はず。先ほど広げた情報を眺めて、あとは現段階だと見えるまで待つしかない。このメカニズムがいまだによくわからない。
・没案の頃の思考
引き抜くと叫ぶ……地面の中なら安全ってことになるんだよな。つまり地面にいる生き物は安全にマンドラゴラの恩恵を受けられるのでは?いたいけなモグラボーイもマンドラゴラでピラミッドの頂点を目指せるのでは?
薬効成分としか言ってないから……ドーピングマッチョ、あながちマッチョで、いや間違ってないのではないか。
……ん、なんか今ぼんやり見えたな。
ファンタジー世界で魔物に支配された区域。怯えているのは人間だけではない、そこに生きる儚き生命のすべてが脅かされている……。
魔物たちが植えたマンドラゴラ。その至高の薬草に、意を決して手を伸ばすものがいた。頑張れモグ次郎、何とかして食うんだモグ次郎!これは、マンドラゴラという希望により力を得た、平凡な生物の筋肉による逆襲である――――――!
……。たまにはトンチキ、出てくるもんだな。かなりの確率でいつの間にか死滅してるんだが。2作まで平気とのことなのでちょっと置いておこう。材料まだあるし。
※この後、かくしものが終わらなくて無事プロットだけになりました。
・かくしものの頃の思考
植物……。そういえばマンドラゴラって基本的に成熟しているから、「その前がどうか」は触れてないな。発育不良でだめだった、というのは何かに使えそうだな。そしてそれを見抜けない相手にかなり効果的に作用しそうだ。知識を中途半端に持っているほどこういう落とし穴に引っ掛かりそうだな。例えば、自分が栽培に従事しているわけでもない子供とか。あっ出ちゃった農家。
それこそ、あまり知らなかったらマンドラゴラのイメージはレギュレーション「だけ」になるのではないか。それ以外にもいろいろあるでしょ、という所に大事なギミックがあるといい。レギュレーション……うーん、マンドラゴラの攻撃性は発狂死、死だからマイナスと捉えて、これを止める方向に働くギミック……
……子供がマンドラゴラを使って発狂死を狙ったが、それをちゃんと先回りして止められた話?
あ、これは良さそう。世界に子供と敵ぐらいしかいないのであれば死にっぱなしだが、普通の子供そうだしそこには街があって大人もいるな。それこそ本業の農家なら絶対把握しているし子供とパイプがあるなら確実に間に合う。レギュレーションを満たしているのに死なないマンドラゴラ小説、これなかなかインパクト狙える気がするな。子供が死を求める状況に目をつむれば。
問題はそこだな……なぜ死ぬ?子供が?なぜそこまで突拍子もない思考を持つに至る?あとこれは他人を殺したいのではなくて自殺じゃないか?子供……なら親の関係は無視できないが…………
そういえば俺、さっき街って言ったな。マンドラゴラ自体がファンタジーだから異世界ファンタジーか?ならRPGよろしく王都やらなにやらありそうだな。そこにプライドとかが絡めば閉鎖空間作れないか?それをこじ開けようと思ったらマンドラゴラが出てきたとかどうだろう。
あ、なんか今見えた。
二人でマンドラゴラを育てる子供、マンドラゴラの出所、育てる理由、それを手助けするもう一人の秘密。そして、彼らが知らない所で秘密を守る者。
マンドラゴラに焦点を当てるとすれば…………。
隠し「物」。いや、子供視点だからひらがなにして「かくしもの」だな。
タイトルまで見えたしこれなら起承転結、育てて、思惑がわかって、突拍子もないことして、それが種明かしで大事に至らなかった、で作れるな。
こっちから書こう。あと三日あるから何とかなるだろう。
※なりませんでした
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