第7話 耳鳴り

冬眠を終えた虫たちが目を覚ます音に似ている朝の耳鳴り


耳鳴りに愛されている才能が短歌になくて没を重ねる


悪いことの低い確率はついてないとため息ついて宝くじ買う


新しい朝が始まる耳鳴りもエレベーターの中で始まる


母からの遺伝でもある耳鳴りは我慢なさいと言われ続けて


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