僕がカクヨム上で最も好きな作品、ロコ様の『一角獣はアセクシュアル』について紹介させてくれ。頼む、この通りだ。
「カクヨム上で最も好きな作品は何?」と聞かれたら、僕が真っ先に答えるのがロコ様の『一角獣はアセクシュアル』という短編です。
作者:ロコ 『一角獣はアセクシュアル』
URL https://kakuyomu.jp/works/1177354054918841871
物語は現代のイギリス・ロンドンを舞台としたドラッギーな青春もの。
日本からの留学生・ムネチカはロンドンのフラットで共同生活を始めるのですが、そこは一癖も二癖もある住人たちの住み着くアンダーグラウンドな世界で、ムネチカはそれまで無縁だったテクノとドラッグを知り、そして恋を知ります。その相手は女の子と見まごう、男娼のモイラ。美しい一角獣のようなその少年は、しかし誰にも寄り付かない
という感じのストーリーになっています。やばいよね。俺の性癖どストライク。
ロコ様の作品は、現在は非公開となっておりますが『サブタレニアンの子供たち』という長編もありました。こちらも大好きな作品で、出来ればもう一度読みたいと思っている自分が今もここにいます。そこから見えますか? ここです。
多分、後にも先にも、僕が文章付きのレビューをするのは『一角獣はアセクシュアル』だけだと思います。星の数こそ二桁なのですが、星を付けた人が全員文章付きレビューをしている(それもありがちな忖度系のレビューとか明らかに読んでないだろっていう短さのものではなく、どれも長文で熱の入ったものばかり)というのが、この作品の面白さを裏付けています。
好き過ぎて今でも定期的に読み返すのですが、数ヶ月前に読み返した時に「そうだ、この作品をイメージしたファンメイドのプレイリストを作ろう」と思い立ち、そして作ってみることにしました。
場面を思い浮かべながら、
このシーンにはこんなBGMがかかってる筈だ!
とか、
このレイヴのシーンでかかってるのはきっとこんな曲だ!
とか、
あれこれ妄想しながら、自分の持ってる知識をフル活用してプレイリストを組むこと数週間。ついに完成しました。
それが、こちらです。
●Fanmade《一角獣はアセクシュアル》
URL https://kakuyomu.jp/users/Q-B-E/news/16817330647956196102
完全にファンメイド、非公式中の非公式で本当に恐れ多いのですが、思い立っちまったらやるのが僕の性分なのです。どうか温かい目で見過ごしてやってください。
プレイリストはストーリーの進行順に合わせて組んでいます。
個人的に一番悩んだのが、冒頭のシーンと最後のシーン。
冒頭のシーンは、この出だし、好きスキギルッッ って感じのシチュエーションなのですが、テクノかハウスかで迷いました。多分テクノなんだけど、ノリ的にはハウスもあり。テクノの場合は、内側に入っていくタイプよりも、テックハウスくらいにはハッピーなやつ。みたいな感じで沼でした。最終的にテクノ説を優先してSkee Maskの「Fjorward Flex Dub」を選ばせてもらったのですが、他の候補は、Lurke Vibertの「Brain Rave」、「Breakbeat Metal Music」とか。あとCarliの「4x4R-8」とかもありですね。ただカッチリとした四つ打ちにビートを合わせてる感じもあるので、Ryan James Fordの「Structure of Civilization(Youth Mix)」とかもありよりのありです。やばいのです。まだ迷う。
そして最後のシーン。ネタバレにならないように配慮しながら話しますが、ここも結構迷った。描写を見る感じではテクノだけでなくハウスも使っていたので、むしろここは、実際にプレイしている曲をイメージして選ぶのではなく、キャラクターの心象風景や場の雰囲気みたいなものをイメージで選曲することにしました。FlumeはEDM系のミュージシャンという印象ですが、選ばせてもらったリミックス曲は今っぽい四つ打ちで、かなりドラマチックでエモーショナルな楽曲です。他に候補としてはFred again.., Romy&HAAiの「Ligths Out(HAAi Remix)」もありました。女性ボーカルもの、というイメージがあったためです。このシーンも、もっと多くの解釈ができるので、あまり決めたくないというのが正直なところです。なので暫定という感じです。探し続けています。
個人的に「これは決まったやろ!」と勝手にふけっているのが、初めてのスクアット・パーティでレイヴを体験するシーン。ここはFJAAKの「District 8」を選びました。このシーンはFJAAK一択だな思っていたので、あとは最もイメージに近いのを選ぶだけでした。
そして、チルってるシーンはHuerco S.の「A2 Untitled」がピッタリだなと思っています。朝焼けに照らされながら、足元から這い上がってくる籠もった低音に引きずられてるようなイメージで。
その後のブランコのシーンはSlowthaiの「nhs」。これも個人的には「決まった」と自己満足しています。なんかいいよねこのシーン。
レビューでも書かせてもらいましたが、個人的にエンディング曲だと思っているのが長谷川白紙さんの「ユニ」です。こちらはCMで使用された楽曲ですが、どういうわけか『一角獣はアセクシュアル』とのシンクロ率がえぐい(と、勝手に思っています)。読み終えましたら、是非聴いてみてください。多分、泣きます。
という感じで、ロコ様の『一角獣はアセクシュアル』について一方的に語ってまいりました。
実はこれ、ロコ様には無許可で書いたものなのです。もしも問題とか、「そうじゃねぇぇんだよカスそこのけ」とかありましたらば、申し訳ありませんがコメント等でご指摘ください。すぐに対応いたしますので。
最後に。未読の方は、是非、ロコ様の『一角獣はアセクシュアル』をお読みください。本当に僕がずっと大好きな作品です。
ありがとうございました。
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