きおく。
Akila
第1話
カーテンの隙間から射し込むお日様
下の階から舞い上がる朝食の香り
これは 今を過ごす3人と出会う前の
ほんの少しのキオク
ぼくは アキラ。
あたしは アキラ。
ややこしいと思ったでしょ?
そう ぼくたちは 2人でアキラだった。
見た目は 他と変わらないララフェル族
空色の短髪で透き通った白い肌
ビー玉のような桃色の瞳
ある日 父さんは言った
「ほんとうの おまえになれ」
、、、と。
意味がわからない。
それから始まったのが兄妹同士の殺し合い
ぼくは死にました。
カノジョは とても泣いていた。
そしてぼくたちは1つになった。
あたしが目が覚めた時
目の前に''キョウダイタチ''がいた
あなたたちは誰なの?
あたしは問いかけた。
''ぼく''
''おれ'' も アキラだよ
''わたし''
また目の前が真っ暗になった
あたしのキオクでは
生き残りは、、、、、、人。
もしかしたら ''また増えた''かも。
霞むキオク、、
これ以上は覚えていないの。
あたしは今、
カーテンの隙間から射し込むお日様と
下の階から舞い上がる朝食の香りに
目が覚めて今日も 4人で冒険をする。
「アキラ〜ご飯出来てるよ!
ジェラとバルトも来てるから早く起きな!」
「はーい!!」
大きな欠伸をして
ドタバタと階段を掛け降りていった。
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