第6話 巡回
地面を蹴り飛ばして
空に飛んだ
暗い雲の海、逆さまに落っこちて
青い空に出会いたい
雲の灰色、向こうの青色
青色の向こうは何色だろう
見つけに行こうとすると
重さに捕まった
いつから、そこにいるか
きっと、ずっと、そこにいる
重さにつられて雲に飛び込んだ
雲を破って
空をちぎって
びしょ濡れのからだ
七つきらめく
ポチャリと水たまりが鳴いた
靴が濡れる
空いた穴のひかり
ひとつまわった
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