第228話 グリン・ゲイブルズ ⛪
思いついたときに小さな物語を書いているオバサンは、よせばいいのにあの名作中の名作『赤毛のアン』を何度目かに読み直してみて、ほうっとため息をつきました。
――ああ、わたしには逆立ちしてもモンゴメリーの真似はできないわ。
おかしい、ですか?(=^・^=)
ですよね~、世界的な作家と比べるなんて、ねえ。
でも、そう思ってしまったから仕方がないのです。
*
なにやらしきりにぶつぶつ言っているようすなので、少し聞いてみましょうか。
――駅まで迎えに来てくれたマシュウの馬車に揺られながら、アンが初めて、これから自分の家になるはずの緑の切妻屋根(グリン・ゲイブルズ)を見た場面の……。
🍃
まわりの森が小暗い影をおとし、花ざかりの木々がぼうっと白くかすんでいた。
その上の晴れわたった西南の空には、大きな水晶にも似た白い星が道案内のように、そして幸福の約束のように輝いていた。
🍃
なんとすばらしい描写なんでしょう。
オバサン、すっかり自信を失ったわ。
*
うぷぷぷ、ですよね~。(・´з`・)
もともと自信があったほうがどうかしていますし(笑)、自分で自分をオバサンと呼ぶ感覚もどうかと思いますし……。ね、そう思いませんか、日本のアンさんたち。
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