第156話 マリーゴールド ⚘
幼い子どもが花の絵を描くと、口がはみ出そうな笑顔に描くでしょう。(´▽`*)
あたしたちって、あんな感じに見られることが多いのよね。苦しみとか辛さとかにはまったく無縁でしょ? いつも楽しいことばっかりでいいな……みたいな。
それに、女の人って「楚々とした野の花が好きなの」って言う人が多いし。
ということは、あたしたち、好かれていないんだなと思ってしまうのよね。
*
でもね、太陽と同じ色で咲きつづけるのって、けっこうしんどいものなのよ。
たまには、ああ疲れたなと思っても、「マリーゴールドは強い」というイメージを裏切れないから、決して萎れて見えないようにがんばっているのよ、これでも。
え、あたしたちの根に防虫効果があるって知っててくださった? うれしいわ。
そう、これでも尽くしているつもりなのよ、世のため花のためなあんちゃって。
とにかく、派手とか目立ち過ぎとか見た目だけで決めつけずに、夏の花壇になくてはならない花として温かく見守ってくださると、とてもうれしかったりします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます