未来の殺し屋【オチまで1分】

 殺し屋バルボロは光学迷彩スーツを着て、ビルの屋上に立っていた。ファイルの紙に書かれた情報を確認する。


「今日のターゲットは会社員か。未成年を騙して裏社会に送り込むなんて、社会のクズだ。死んで当然だな」


 バルボロは大量の火薬の使用にも耐える合金製のライフルに、1km先の鉄板を貫く弾丸をセットする。屋上から少し身を乗り出し、1km先の米粒の文字まで鮮明に見えるスコープを覗き、道を歩く会社員の眉間を狙う。


 バルボロは引き金を引き、見事弾丸は相手を撃ち抜いた。


 仕事を終えたバルボロはライフルを見つめていう。


「せっかく遠くのターゲットを狙えるようになったのに、ビルのほうが高くなって結局50m先しか狙えないとは」

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