第15話 シャレにならない「アンゴー」

 アンゴー、ひらがな表記では、「あんごう」。


 これは、謎の言葉ではなくして、岡山弁のほうのお話。

 要は、『馬鹿やろう』の意味ね。


 例文 この「オーアンゴー」が! = この大馬鹿野郎が!


 このように、使われます。


 でもまあ、これ、そんなこと言われれば腹は立つけど、傍から見たら、どこか滑稽で笑える光景なのよね。言われる側は、たまらんだろうけど。


 だけど、洒落にならん「アンゴー」もあるよ。


 日本語がまるでなっていない文章。

 小説でも何でも、分野は、問わない。

 もちろん、その意図が明らかに当事者間で共有されている場合は、除く。

 とはいえ、そんなものではなく、ここでは単に、わけのわからん文章。


 小説家の森博嗣氏に言わせれば、そういうのは「暗号を書いているようなもの」とのことだが・・・。

 それ、「暗号」ちゃうで、アンゴーやがな。


 というわけで、これ、洒落になる?

 ならんよ。

 そんな迷惑な文章を読まされる方は、たまらん。それで、変にどういう意味なのかを考えさせられたあかつきには、1点差の試合が続く日本シリーズを観るよりしんどいぜ。まあ、そういう日本シリーズは逆に「観甲斐」もあろうけど、そんなええもんちゃうことは、言うまでもない。


 まあその、わけのわからん文章を書くやつは、アンゴーには、違いない。


 これで少しは、洒落になったかな。

 だけど、迷惑度合いでは、岡山弁の「アンゴー」より、こちらの方が数百段上だろうな。人の時間を奪って何も得られないものを読まされては、たまらんがな。

 しかもそんなもの活字にされて残されたら、国会図書館の本棚も汚れようものだぜ(いやマジで)。

 そう考えていくと、害悪度合い、ますます、洒落にならん(汗汗)。


 そんな「アンゴー」にならんよう、日々、精進して参ります。

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