謎溶き 第27話
「謎は全て溶けた。俺はやはり天才探偵だな!」
悪臭の中で、探偵先生は、笑う。
私は、頭を抱えた。
「やめろ先生、謎を溶くな!」
足元の水たまりは、数秒前、先生に犯人と断言された、「謎」の老紳士だ。
この自称探偵は、謎を解いて、溶かしてしまう。
謎溶きは犯罪なのに、超能力を罰する法が、まだない。
「自白が取れた瞬間に私刑は犯罪だしそもそも先生が本名ってどうかしてるよ」
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